50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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”感染性胃腸炎” と言う医者はバカ。。。

 こんなこと書いていいんだろうか?。まあ、園医さんとの、あくまで雑談の中での話である。。。

 保育園の場合は、月に1度、乳児健診があるので、園医さんが来てくれる。乳児(=0歳児クラス)だけなので、すぐに健診は終わって、園長と園医さんとわたしで雑談。

 今年のインフルエンザの流行はどうですか?、みたいな茶飲み話をする。その中で、園医さんから出た話。。。

 「感染性胃腸炎なんて書く医者はバカだよ」うちの園医さんは、地域で小児科を開業して、もう30年近いベテランである。

 「おなかの風邪とかね、感冒性胃腸炎とか、言っておけばいいんですよ。で、よけいな検査はしない。そりゃ、何日も下痢が続くとかなら、考えるけどね」

 

 おお!。よけいな検査はしない!、わたしには素敵なお言葉のように聞こえる。

 「だって、そんな診断したら、治癒証明とか書かなきゃいけないんだよ。たいへんでしょ?。ふだんの生活の中で納める知恵も必要なんだよ」と園医の先生。

 

 ここで、少し解説。「感染性胃腸炎」(だいたい、ノロウイルスとか、ロタウイルスなど)と言ったら、感染症法で定める診断名であり、その子は保育園や学校に登校できなくなる。で、下痢などの症状が治まって、集団生活ができるようになったら、登園届を保護者が書いて提出する。。。この一連の手続きのことを園医は言っているのだ。つまり、わざわざ検査をして、煩雑な手続きをさせるより、すぐに収まる程度の症状ならスルーする知恵も必要、という意味だ。

 フワッと、おなかの風邪、くらい言っておきなさい、と。もちろん、感染性胃腸炎が多数発生すれば、保育園に保健所の立ち入り検査が行われたりする一大事である。何でもかんでもスルーしろとおっしゃっているわけではない。

 

 「だいたいね、たまにしか小児を診ない、内科の先生がわざわざ「感染性」とか言うんだよね」。。。だそうだ。迅速キットがあるので、医師としても検査をしちゃいたいんだろう。また、保育園の側も、保護者が検査をさせるように誘導するところがある

 なぜなら、保育園としては、少しでも ”感染性” の子を登園させたくはないのである。

 

 もちろん、他の子を守るためと言われればそれまでなのだが。。。しかし、このたびのコロナ禍騒動といい、感染症はゼロにはできない。共存しないわけにはいかないのだ。医師が症状から必要性を判断し、やみくもな検査はしない、という姿勢でいいのではないだろうか?。

 

 ふだんの生活の中で納める知恵。。。と言う言葉が気に入ったわたしであった。

 今日はこのへんで。