50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

人生初のお餅つき。。。保育園で伝統行事。。。

成木とか花餅とか言うらしい。乾燥させて室内に飾ります。。。

 

 たぶん、人生で初のはずだ。保育園で働いていると、いろんな ”人生初” を味わうことができる。。。

 もちろん、園児たちに伝統行事を学んでもらうことが目的なのだが、伝統行事を知らないのはこっちも同じだ。。。

 園庭で、モチ米を蒸す。もちろん、薪の炎だ。火付けには、近所の杉の落ち葉を乾燥させておいたものを使う。この杉も年長さんたちが、拾い集めてきたものだ。

 火は危ないので、園庭に白線を引いて「こっちには入っちゃダメ」としている。子どもたちも、こう言う約束事は守ってくれる。

 蒸し上がったモチ米を臼に移して、まず、杵でよく米をつぶす。。。これを、しっかりやらなきゃいけない。これが力がいるのだ!。ペッタンペッタン叩くのではなく、グリグリと米をつぶす。2人がかりで、効率よく、まんべんなく米をつぶす。

 ・・・年配の保育士さんが指導してくれる。保育士さんたちは、毎年1回、必ず餅つきをしているのだ。

 「そろそろいいでしょう」さあ、いよいよペッタンペッタンしていいらしい。

 「みんな、先生たちを応援してね-」♪がんばれー、の可愛い声援に包まれる。

 ペッタンペッタン。

 感動でした。。。生まれて初めて、餅つきをしました。。。

 やがて、年長さんたちも子ども用の杵で参戦。ひとり、10回ずつ。ヨイショ!、ヨイショ!とかけ声を送る。

 きれいなお餅のつき上がり。半分は、食紅を入れて、紅白の餅ができた。

 それを、子どもたちがコネコネ丸めて、木の枝に刺す。成木(なりき)とか、花餅とか、呼び方は地方によるらしい。

 みんな、ほんとに楽しそう。。。

 

 ただ、もったいないことには、保育園では餅は食べないのだ・・・。

 昔は、新年の餅つきの日は、給食はお餅。お雑煮にあんころ餅と、みんなで食べたそうだが、衛生上の理由でよくないということになった。そこで、外でついた餅は見るだけ、お供えするだけにして、食べるのは給食室で餅つき機でついた餅を出すようになった。そして、最近は、のどに詰まると危険ということで、餅を園児に食べさせること自体できなくなったんだそうな。

 ついた餅はぜんぶ、成木に。昔は、これもあとで回収して食べたんだろうけど。。。

 

 初めての伝統行事でした。。。