「キンタマ、キンタマ、大声で歌ってますので、ちょっと行ってきますね」
副園長が出動した。。。
朝の登園ラッシュ、職員の朝礼が終わって、事務室の中には、わたしと副園長しかいなかった。事務室の前には、エントランスホールがあって、その向こうの部屋で、年中(=4歳児クラス)の男子たちが何やら歌っていたらしい・・・。
「まったく、キンタマ、キンタマ・・・」副園長が事務室を出て行く。この時間は、園児ひとりひとりの着替えやタオル、コップなど、一日のお支度を見てやらなければならないので、各部屋の先生もてんやわんやなのだ。
さすがは、副園長。自分の机に向かって事務をしながらも、聞き耳を立てていたらしい。ベテランの副園長は実年齢は若いのだが、園長よりもラスボスっぽい風格を漂わせている。
「ちんぽこ、ぽこちんちん♪ 歌ってましたんで、ちょっとお話をしてきました」
数分で戻って来た副園長。豪快に笑いながら、また、事務仕事に戻る。・・・どんな歌だったんだろう???。。。わたしももっと周囲に聞き耳を立てていなければならないと反省する。
そう言えば、先日も、こんなこともあった。
年中の女子、アリスちゃん(仮名)が廊下でわたしに、「せんせい、○○ちゃんが、わたしのプライベートゾーンさわったぁ」と言いつけに来た。
・・・え?。そう、最近は ”プライベートゾーン” と教えるのだ。性器やお尻、女子なら胸も、このゾーンだ。基本、自分以外の誰にも、見せたり触らせたりしてはいけない。性教育というか、まずは性的な被害から身を守ることを、女子にも男子にも教えている。
ということぐらいは知っているものの、こんなこと、子どもの口から初めて言われたので、どうしてよいのかオロオロしてしまうわたし。。。
アリスちゃんは、4歳児とは言え、なんか、すでに女子っぽいところのある4歳児だ。わたしに、触られた、とだけ告げると、スッと行ってしまった。。。
あわてて、わたしは担任の先生に報告に行った。どう、介入してよいのやら、わからないわたし。すると、20代の若い担任の先生は、
「あ、さっき、○○くんの手が、アリスちゃんのお尻に、偶然、触っちゃったんですよ。大丈夫ですから」とあっさり答えてくれた。なんてことのない話だったようだ。
4歳児クラスの成長過程。。。
キンタマ、キンタマ♪、歌っていた男子。プライベートゾーンを意識しだした女子・・・。
今日はこのへんで。