50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

正しい鼻血の止め方。。。キーゼルバッハってどこ・・・???

 正しい鼻血の止め方。。。

 看護師だからって、みんな、即答できるわけではないんじゃないだろうか。でも、”キーゼルバッハ部位” と言われると、あ、なんか、そういうの教科書にあったな、って思うだろう。その部位を圧迫止血するのです。

 要するに、鼻をつまむんです。キーゼルバッハ部位ってのは鼻中隔。左右の鼻の穴を隔てる固い壁の出口付近。それを”小鼻”(←鼻の膨らんだところ。鼻翼。)ごと押さえるのだ。

 先日、午睡の時間、5歳児男子が鼻血を出した。

 私が部屋に行くと、ベテランの保育士先生が止血している。さすがは、5歳児である。泣くどころか、まったく動揺せず、ニヤニヤしている。鼻血って、時々出す子は慣れているのだ。

 「ほじっちゃったの?」と私が聞くと、首を横にする。ぶつけたり、ほじりすぎたりしなくても、自然と子どもは、出るのである。

 うちの園では、鼻血の時は、職員は必ず手袋をする。感染防止のためだ。なんか、大げさな気もするが、文句は言えない。

 その先生も、キチンとディスポの手袋して、子どもを椅子に座らせ、止血している。この時、子どもの姿勢は、ややうつむき加減、上を向かせてはならない。血がのどの方に流れ落ちてしまうからだ。で、鼻を押さえて、止血・・・。

 しかし、押さえる場所がちがっていた・・・。鼻の高い位置(目に近い方)、メガネの鼻パッドが当たる位置を押さえている。・・・あれ?、そこじゃないような・・・。

 でも、この先生は、私が日頃から敬愛しているベテランである。常々、子どもとの距離感が絶妙だなと感服させられている。年齢も私と同年配。今まで、幾人の鼻血を止めてきたか知れない先生だ。・・・じゃ、私の方がまちがってる?・・・。

 「この子は私がついていますから、看護師さんは休憩に入ってください」とにこやかに言われ、私は事務室にもどり、自分のPCで「鼻血の止め方」をググる。・・・やっぱり、私の理解で間違っていないようだ。

 30分ほど過ぎて、5歳児クラスの前を見に行った。なんと、まだ、その子と先生の2人が部屋にいる。

 「なかなか止まりずらかったですね。今、やっと止まりました」と先生。

 ・・・いやいやいや、鼻血が多かったみたいですね。15分止まらなかったら、受診を考える目安です・・・

 後日、他の園の看護師さんに聞くと、ベテランの先生でも間違っていたり、知識が古かったりすることがあるようだ。そう言えば、昔は、子どもを上を向かせて首の後ろをトントンする、なんて光景があった気がする・・・。←やっちゃダメですよ。

 

 今日はこのへんで。