いきなり、ドキッとする漢字である。
くちびるが、裂けた、ということです。
4歳児女子のさゆりちゃん(仮名)が、担任に連れられて、事務室に入ってきた。さゆりちゃんはボロボロ涙をこぼしている。室内で転んで、床に顔をぶつけたという。『看護師さん、診てください』 見ると、下唇の赤い部分が、上から下まで縦にパックリ割れている・・・。
「はい、病院、行きましょう!」口唇裂傷なんてものを、私も初めて見たが、これはもう医療機関に連れて行くしかない。すでに出血はほぼ収まっているが、この裂傷は素人にどうなるものでもない。
『歯科ですか?、皮膚科ですか?』 そう尋ねられて、私も答えに詰まる。そうか、どっちなんだろ?。・・・とにかく、まず、かかりつけの歯科医院に電話してもらう。
ここで、正解は、やっぱり歯科だと思う。というのは、さゆりちゃんの前歯にグラつきがあったりしないか、口腔内の他のケガもあるかもしれなかったので。泣きじゃくるさゆりちゃんの口を開けてもらって、いちおう、歯に触ってグラつきは確かめたが、歯茎から出血している箇所もありそうだ・・・。
すぐに、副園長が、さゆりちゃんのかかりつけ歯科医に電話してくれる。ついでに、歯科医師の指示を聞く。清潔なガーゼで圧迫止血をして、1時間後に来い、とのこと。
この時のさゆりちゃんは気丈でした。。。
もう泣いていない。唇の縦の裂け目を閉じるように、清潔なガーゼで押さえる。唇は出血もしやすいし、止まるのも早い場所のようだ。
「きょう、リップ(クリーム)つけてこなかったから、血が出てるの?」と、さゆりちゃん。・・・うん、もっと大変なことになってる。鏡は見ない方がいいよ。。。
こんな時の心得を書いておく。(私があとから、ググったものも含めて)
口唇裂傷は、とりあえず、清潔なガーゼで圧迫止血。わりとすぐに出血は止まる。「もう、止まったかな?」なんて、がーぜをはずして見たりしないこと。
たまたま、さゆりちゃんは室内だったが、外で転んで、傷口に砂つぶやらがくっついていても、簡単に取れるもの以外はそのままでよい。痛いから、麻酔なしで取り除くのはムリ。
歯科医(口腔外科)で総合的に、診てもらう。顔面をぶつけたとなれば、アゴのレントゲンなどを撮るはずである。
こんなところか。
さあ、歯科医院へ行こう!。
でも、今日はこのへんで。。。