50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

大人だってケガをする。。。仕事納め。。。

 さて。昨日はうちの保育園の仕事納めでした。

 そろそろ、お父さんお母さんが休みに入る家庭も多いのか、60名のうち、登園した園児は40名。のんびりした一日、のはずでした。。。

 栄養士さんが、事務室に飛び込んでくる。大声でわたしを呼ぶ。「どう?、医者に行った方がいい?、どう?」・・・え?、何が?。。。見ると、栄養士さんの後ろで、調理員さんがいる。

 「いいですよぉ。こうしてれば、血が止まるから・・・」60代後半の話し好きなおばさんだ。左手の指を包丁で切ったらしい。とりあえず、ペーパータオルで押さえているが、血がにじんでいる。

 うわ、こわ!。傷口見るのイヤ!。と思ったが、そんなことは言えない。厨房は給食前で忙しいはずだ。すぐに、おばさんを医務室に案内する。

 傷口を確認。・・・うーん、左手中指の先を包丁でそぐように切ってしまっている。しかし、肉を切断して(=そぎ落として)いるわけではない。このまま、くっついてくれれば問題なさそうにも見える。しかし、くっつくのだろうか?

 「縫うのはイヤなんだよね。2年前も縫ったの、そしたら、抜糸だ何だって何度も病院に行かなきゃ行けなくってさ・・・」よくしゃべるおばさん。

 縫わなきゃダメ?、と園長先生もわたしに聞く。・・・わかんないよ、そんなの。でも、かなり微妙なとこかな、と思われる。とりあえず、滅菌ガーゼでくるんで圧迫止血。

 医務室におばさんと2人。ふだんは、お熱出した子とわたしが2人切りなのだが。これも、保育園看護師の仕事である。

 結局、30分経っても、出血が止まらない。

 「労災はめんどくさいだよぉ。自分の保険使っちゃダメ?・・・」少し、渋っているおばさんを園長が説き伏せてくれた。医療機関へGO!。「○○皮膚科・形成外科」というクリニックがある。名前からして、今回のケガの受診にピッタリだ。(ちなみに、傷口を縫うのは、「○○整形外科」というところも得意技だ。なんとなく、整形外科って、腰の痛いお年寄りのサロンという気がするが、こういうケガで受診してもいいのだ。)

 

 ・・・で、たっぷり待たされた・・・。仕方ないか。昨日は1年最後の診療日。。。そりゃあ混んでる。『薬だけくれ』と言って軟膏をもらって帰る患者もいる。ドクターがそのたびに丁寧に説明しているので、こりゃ待ち時間が長くなるはずだ。

 

 結局、縫わなくてよい、という診断。すでに傷口がくっつき始めていて、ズレもない、すなわち縫う必要はなし、という診断。なるほど、と思う。縫う目的は、『傷口を細くする』『傷口がズレないようにする』ことだ。そう説明されると納得がいく。勉強になりました。。。

 

 だよね。待合室で2時間近く待たされている間に、おばさんの傷口もくっついてきたよ。。。

 今年はこのへんで。