50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

お熱、出ました。電話しますか・・・???

 「○○ちゃん、お熱が出ちゃったんで、お迎えをお願いします・・・」

 保育園にわが子を預ければ、何度となく、受ける電話だろう。保護者さんもタイヘンだ・・・。

 

 だいたい、子どもは体温高めなので、36.5℃~37.5℃までは、平熱と言われる。で、特に熱性けいれんなどの事情がなければ、お迎えのラインは38℃である。38℃前後で、担任の先生が事務室にその子を連れてきて、わたしにバトンタッチ。医務室で、お迎えが来るまで、わたしと一緒に過ごすことが多い。

 だが、しかし。

 あわてて会社を早退して、お迎えに来て、うちに連れて帰って、検温すると、平熱に下がっていた、なんてことはよくある。保護者からのクレームになりかねない。。。

 だから、保育士の先生たち、検温にはけっこう気を遣っている。

 ご存じでしたでしょうか?

 体温計の示す値には、「予測」と「実測」がある。体温計を脇にはさむと、温度が上昇していく。15秒はさんで、「あ、こりゃ、○○℃まで上がるな」と体温計くんが予測して、答えてくれるのが15秒計である。30秒計、60秒計などがある。で、実測というのは、脇の下で10分(!)計った時の温度である。(←温度上昇がなくなり、横ばいになった温度)

 ・・・いやいやいや、幼児が10分間おとなしく脇の下に体温計はさんでてくれるなんて、そりゃ、そうとうグッタリしてる時じゃないだろうか?。そんなにグッタリしてたら熱がなくたって、お迎えか、園から直接受診ではないか・・・?

 

 先生方はどうしているかというと、「この子お熱かな?、体熱いかも」と思ったら、まず15秒計。「ゲッ!、38.6℃!?」となったら、その子に水分補給、走り回っていた子は落ち着かせて、暑い場所にいた子は涼しい場所で、今度は60秒計。「やっぱり、38.5℃です~」と事務室に連れてくる。で、園長、副園長が、最終判断。「保護者に電話してください」

 そのあとは、医務室のベッドの上で遊んで(←医務室にある目新しいオモチャで)、水を飲ませて、10分後にまた計ると平熱になった!なんてことが、最近、3回ほど続いている。。。

 

 悩ましい。体温計が壊れてんじゃないの?

 しかし、子どもの体の熱さは、明らかに平熱ではなかったのだ・・・。

 

 保護者到着。「今は、お熱、落ち着いてるんですけど、また上がることが考えらますから・・・」などと言って、その子を渡す。

 

 悩ましい。。。

 子どもの熱の高さは、重症度とは関係ない、というのも忘れてはならない。高くても元気、そんなに高くなくても深刻、と言う場合もあるのだそうだ。

 

 以上、新米の保育園看護師でした。

 今日はこのへんで。