先日、医ケアの研修に行ってきた。
生まれて初めての導尿。わたしは病棟で患者さんに導尿をした経験がなかった。
まず、”導尿” とは何か、簡単に説明します。膀胱に溜まったオシッコを出してあげることです。どうやるかというと、尿道に柔らかい管を挿入していって、それが膀胱に達すると、尿が出て来るのです。ちょっと怖い手技だ。やられる方はもちろん、やる方も。
どんなときにするかというと、まずは、手術のあととか。オムツでいいじゃん、と思うかも知れないが、尿の色、血尿などを確認し、量をしっかり計測する必要があったりする。そういう時は、オシッコの管は挿しっぱなしだ。これは、体が回復すれば、導尿をやめることができる。
そして、日常生活の中で導尿が必要なケース。下半身麻痺など、排尿の機能に問題がある場合。膀胱に尿が溜まったままだと、膀胱炎などの病気につながる。なので、一日何回と決めて、導尿をする。その都度、管を挿してオシッコを出すわけだが、こういう人は生涯続けなければならない。
子どもの場合で多い疾患は、二分脊椎で生まれてくる子。下半身の神経がどこまで麻痺しているかは、個人差があるらしい。ふつうに歩いているように見えるけど、排尿の感覚、機能がない子もいる。
まだ幼い子は、保育園で導尿をしてあげなければならない。(ちなみに、年長さんくらいになると、自分で導尿する子もいるらしい)
で、保育園看護師が、この導尿をしてあげるのだが。
病棟時代に導尿をしたことのある看護師は、少なかったりする。うちの市では、8人の保育園看護師がいるが、そのうち、病棟時代に導尿をやっていた人は1人だけだ。その人は、産婦人科に勤務していた人だ。
しかし、うちの市では、保育園看護師の全員がいつでも、お互いにヘルプには入れるように、導尿もマスターすることになっている。経験を積ませてもらえるのは、ありがたいことです。
と、ここまで書いたら、ずいぶん長くなってしまった。。。
今日はこのへんにします。今日の結論。よく病棟経験は3年必要と言いますが、すべての医ケアを病棟でしょっちゅうやってた、なんて看護師はいません。
じゃあ、保育園に就職して、先輩看護師がいなかったら、だれに医ケアを習えばいいの?
親です。。。
今日はこのへんで。