昨日は、第45回落語研究会『縁』の会がありました。
私も出演しました。演目は、『崇徳院(すとくいん)』。。。
けっこうなチャレンジでした。何しろ、古典落語の大ネタです!
・・・たくさんある古典落語の作品、べつに「これは大ネタ」とか「これは小ネタとか」って決まってるわけじゃないけど、20分以上かかる長い作品は大ネタというのが、わたし感覚。(※『崇徳院』、YouTubeで探してね♡)。歴代のプロの噺家が、それだけたっぷりと演じてきた噺というのは、当然、ハードルも高い。
それを、わたしがやってしまう・・・。アマチュアならではの自由さです!。
さらに、縁の会は、ひとり15分が目安なので、台本も大幅にカットして、書き換えてみました。
・・・アマチュアだもの!
ここで、『崇徳院』のあらすじを。
↓
舞台はたぶん明治時代(お金の単位が”円”です)。
原因不明の病気で寝込んでしまった若旦那。しかし、幼なじみの熊さんが、よくよく話を聴いてみると、実は恋煩い。若旦那は、20日前に茶屋で出会ったお嬢さんに一目惚れしてしまったのだ。そのお嬢さんは、どこの誰だか分からない。しかし、この恋が叶わなかったら、若旦那、ほんとに死んじゃうかも・・・。
そこで、熊さんが、お嬢さん捜しに奔走する。(←もちろん、捜し出したら、大旦那からたっぷりご褒美がもらえる)
手がかりはひとつだけ。別れ際に、そのお嬢さんが若旦那にくれた短冊。そこには、
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
という崇徳院の有名な和歌の上の句が書いてあった。
(意味は、ザクッと「今はお別れしなければなりませんが、いつかまたお会いして、一緒になりましょうね、うふ♡」という感じ)
さあ、このお歌を大声で読み上げながら、東京の町を探し回る熊さん・・・。
結末はと言うと、実は、お相手のお嬢さんも、若旦那に恋い焦がれて、寝込んでしまっていたのだ。ダブル恋煩い。で、やっぱり、お嬢さんのお店の者たちが総出で、「瀬をはやみ~」を唱えながら、若旦那を捜していた・・・。
そして、めでたく、相手が見つかったのでした。よかったね、というストーリー。
・・・え?、このくらいのストーリー、15分にまとめるの簡単でしょ???
と言うなかれ。
長年、多くの噺家によって演じられた古典落語。もう、定番のシーンとか、定番のくすぐり(ギャグのこと)とかが随所にあって、そこをカットしたら『崇徳院』じゃなくなっちゃうじゃん!、みたいのがいっぱいあるんです・・・。
・・・でも、カットしました。
出来はどうだったのかな。。。
とりあえず、お客さんの目は温かかった(ウケてなかったけどね・・・)。
会長は、「よくできました。この噺は、そもそも笑いは少ないから、そこは気にしなくていいよ」とやさしく声を掛けてくれました。・・・いつも、気遣ってくださって、ありがとうございまふ・・・。
これからも、落語をがんばろうと、思ったわたしでした。
・・・いや、しかし、大ネタ多いな・・・。みんな、すご。。。
聴いてくださった、お客様、本当にありがとうございました。
今日はこのへんで。