50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

以上児さんクラスに、いじめの芽。。。

 気になったので書いておく。

 年中さんのキャサリンちゃん(仮名)のこと。キャサリンちゃんは、他の児と遊ぶのがうまくいってないように見える。ひとりでヒステリックに泣いてたりする場面も多い。

 昨日、3歳以上児の午睡当番に入った時のこと。20人ほどの園児のうち、年中、年長の数人がまだ起きていた。いや、この数人は体力も有り、寝ないのだが、うちの園では14時くらいまでは、みんなコットの上で静かに体を休ませる時間、ということになっている。もちろん、みんな、静かになどしていない。

 そこで午睡当番の保育士が、

「○○ちゃん、眠ってる子もいるんだよ、おしゃべりはしません」

「○○ちゃん、コットの上にゴロンして」

「○○ちゃん、背中ぺったん(←仰向けにまっすぐ寝なさい、の意)」などと、注意し続ける不毛な時間が続く。

 もちろん、この子たちは保育士に何を言われても、素直に聞いたりはしない。全員がそうなのだが、キャサリンちゃんはとくに聞かない。キャサリンちゃんは、薄暗い部屋の中で、好きなように立ち歩き、オモチャを出したり、棚によじ登ったり、大声を上げたりしている。

 

 すると、今度は、他の児から、キャサリンちゃんに非難の声が上がり出す。

「キャサリンちゃん、なんで歩いてるの?」

「キャサリンちゃん、コットの上にゴロンして」

「キャサリンちゃん、背中ぺったんだよ」

 年長の女子が言い出すと、他の児もそれに習って、集中砲火の状態になる。すると、ますますキャサリンちゃんは意固地になって聞く耳を持たなくなる。さらに、チクチク言葉(※)の集中砲火・・・。

(※保育園では、キツい、冷たい言葉がけを「チクチクことば」と教えます)

 今の状況を、いじめと呼ぶのかどうか、わからない。でも、午睡の後も、キャサリンちゃんが遊びの輪に入る妨げにはなっているように思える。

 集中砲火を浴びせる子たちの心理は、「○○ちゃんだけ、ずるい」というのと、いわゆる規範意識なのだろう。だれもルールを守ってるわけではないのだが、自分よりも大きくルールを逸脱する者は許せないのだ。いじめというのは集団で生きる人間の本能なんだとつくづく思ってしまう。

 本能のままの子どもたち。。。

 担任の先生に話すと、キャサリンちゃんにとっても、集団の中で学ぶ機会になっていると思うので様子を見ている、とのことだった。

 

 今日はこのへんで。