「○○先生、トントンお願いします」
保育園は、昼食が早めだから、12時過ぎにはもう午睡の時間。(”ごすい”って読みますよ)
それぞれ自分専用のコット(ちっちゃい簡易ベッド)の上でお昼寝。
「はい、みなさん、ゴロンしてくださーい。○○ちゃん、ゴロンできるかな-?」
自分でコットにゴロンして眠ってしまう、手のかからない子もいる。でも、中には、部屋の電気を暗くしても、ひとりで遊び続ける子もいる。お昼寝の時間を確保するのは、健康と成長のために大切なことだ。少なくと3歳くらいまでは。
保育士は、子どもの胸や背中を、やさしく手のひらで”トントン”とたたく。不思議なものでこれをされると子どもは寝落ちしやすい。保育士の先生たちは慣れたもので、自分の両脇にコットを並べ、両手でそれぞれひとりずつトントンする。トントンのテンポも強さもそれぞれだ。何かコツがるのだろうかと、観察している私だ。
で、午睡が始まると、先生たちが交代で休憩をする。午睡は3時近くまで続く。
先日、私が休憩から戻ると、トメちゃん(満1歳、女の子)がギャン泣きし始めた。
早く目が覚めて泣き出したのだ。トメちゃんの最近のパターンである。このままでは、他の子が起きてしまう・・・。
というわけで、オンブ紐デビューである。。。
トメちゃんをオンブ紐で背負わせてもらって、建物の外に出る。
2月の曇天の下。生まれて初めてのオンブ紐散歩。♫おどま盆ぎり盆ぎり、盆から先きゃおらんと~、盆が早よくりゃ早よもどる~♫。ギャン泣きするトメちゃんをゆすりながら、歩く。なんか、おんぶが板についていない私・・・
うちの園の前は、きれいに整備された、遊歩道以上、公園未満の公共のスペースである。昼下がり、ベンチでは交通誘導員さんたちが休憩している。最近は女性の年配の誘導員さんも多い。あの人は、子育て経験があるのだろうか。なんて考えていると、目が合った。お互いに目礼。
ギャン泣きする1歳児を負ぶってオロオロ歩く、55歳。。。寒空の下、この転職は正しかったのか・・・?などと疑問がよぎる。泣き止むトメちゃん。泣き止んだら泣き止んだで、え?、だいじょぶ?と心配になる。呼吸止まったりしてないか?。ローソンのウインドウに駆け寄って自分たちの姿を写す。おんぶしてるとうまく背中の子がよく見えないものだ。ガラスに映ったトメちゃんと目が合う。よかった。再び、ギャン泣きするトメちゃん・・・。
♫ね~んね~ん、ころりよ、おころりよぉ~、坊やはよいこだ。ねんねし~な・・・
今日はこのへんで。