昨日、父と近くのスーパーに行った時の話。私が運転をして、父は助手席に乗っていた。そのスーパーは、敷地の中にコインランドリーもあって、私たちはその前を通って、公道に出ようとしていた。
すると、洗濯カゴを抱えたじいさんが、私たちの車の前に出て来た。まるで、「そっちが止まって待つのが当然じゃい」という感じで横切って行く。もちろん、こっちは徐行しているので、轢いてしまう危険はなかったのだが、そのじいさんの態度がちょっと横柄な感じだった。
いや、敷地内は歩行者優先で良いのだが、それにしても、無愛想で愛嬌のないじじいだな、と感じた。
すると、父が言ったのだ。「なんだ、このじいさん。こういう年寄りにはなりたくないなぁ」
父、85歳。見た感じ、父の方が年上である。
しかし、父は、愛想のいいじいさんだ。こういう年寄りにならなくてよかったね。
また、父は助手席から歩道を眺めて、時々こんなことを言う。「あの人、まるで年寄りみたいな歩き方だなぁ。俺、あんな歩き方してないよね?」と私に聞いてくるのだ。
いろいろ、気にしてるんだなぁ、と思う。
老いを受け入れるって、できないもんだよな、と思う。
今日はこのへんで。