先日のこと。間だ、朝礼が終わったばかりの時刻。
1歳児の女の子、やっちゃん(仮名)を抱いて、早番の保育士さんが事務室に入ってきた。園長、副園長とその場にいた保育士さんたちが騒然となる。
・・・え?、何、何?・・・
やっちゃんのかわいい♡お手々の平にポチポチができている。
直径2~3ミリ、赤くて、中心は水疱のようだ。
・・・手足口病・・・???。実物を初めて見る私。。。(ちなみに、子どもの三大夏風邪” というのが、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」である。)
なんか、へんなネーミングだがそのものズバリらしい。
口の中、手のひら、足の裏や甲に、2~3ミリの小さな水ぶくれのような発疹(水疱)がきる。肘や膝、おしりなどにも現れることがある。口の水ぶくれが破れて痛み、食べたり飲んだりできない。(←かわいそう)37〜38度ほどの発熱(3分の1ほどの確率)。
7月にピークを迎えるウイルス性の感染症で、原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」、複数の種類があるので何度もかかる可能性がる。患者のほとんどは小児で、5歳未満の小児だ。ワクチンなどはなく、対症療法だけで、ほとんどの場合数日のうちに治るが、まれには髄膜炎などを引き起こす場合もあるという。
でね。
手足口病は保育園で感染しやすいのです!
へんなネーミングのくせに感染力が高く、感染者の咳や鼻水、便から排出されたウイルスから感染が広がるんだそうな。当然、保育園としては、保護者にお休みをお願いする病気の一つだ。っていうか、子育てしたことのある人で、手足口病を知らない人はいないだろう。
園長「お母さんは気づいてなかったの?」
早番「気づいてらしたんですけど、何か触ってかぶれたのかなぁ、とおっしゃって・・・」
やっちゃんの口の中、足には、ポチポチはない。水も飲めているとのこと(←ポチポチが口の中にはできてないらしい)、熱も平熱。・・・しかし、これはどう見ても『手足口病』ということで園長以下のベテランの意見が一致した。
さっき帰って行ったばかりのお母さんに電話を入れる。
結局、お母さんが病院に連れて行き、手足口病の診断が出なければ、もう一度、保育園に預けに来るということになった。戻って来たお母さんに平謝りしながらも、園長以下ホッと一息。やっちゃんは、他の児とは別の部屋でみていたので、感染が広がるおそれはないだろう、ということになた。
そして、2時間後。お母さんから、電話が。なんと、『手足口病じゃないって言われたんで、これから預けに行きまーす♪』とのこと。
うーん・・・。
ちなみに、やっちゃんが行ったのは皮膚科のクリニック。「皮膚科の医者は見逃すんだよ。あるある、なんだよ。知らねえよぉ・・・(ブツブツ)」(←by とあるベテラン保育士)
しかし、やっちゃんはその日、一日、健やかに過ごしました。別の部屋で。で、数日で手のひらのポチポチも消えた。もちろん、他の場所にはポチポチ広がらず。
やっちゃん、やっぱり何かに触ってかぶれたのかなぁ・・・。
今日はこのへんで。