先日、0歳児クラスでのこと。
ちなみに、保育園看護師は、0歳児クラスを持たされることが多いようだが、私は特に受け持ちクラスは決まっておらず、いわゆるフリーの保育士と同じように、その時々であちこちのクラスに入っている。そして、0歳児クラスに入る時間は、癒やしの時間である。
3時のおやつの時間。
離乳食が始まっている子たちには、担任の先生が食事の世話をしている。私は、ベビーサークルの中で、まだ離乳食が始まらない赤ちゃんたちを見ている。すると、
「わあぁ、○○ちゃん、できたね。しゅごい、しゅごいぃぃ!・・・」
と担任の先生の歓声が上がった。
今日のおやつは、ミニおにぎり。○○ちゃんは、手でつかむのがいやで、いつも先生に食べさせてもらっていた。(※手づかみ食べは、子どもが ”食べる” ということを一人前にできるようになるための、必要不可欠なステップなのだ。)
今日の○○ちゃんは、目の前のミニおにぎりを自分の手でつかんで口に入れている。
できた!。
○○ちゃん、ずっと、周りの子がそうするのを見てらしい。そして、とうとう『俺もやってやるぜ!』と思ったのだ。成長の一瞬。これは、保育園という場にいればこその、成長である。同年代の子に刺激されて、がんばる。すばらしいぜ、○○ちゃん。ビバ、保育園。。。
しかし、逆の場合もある。
同世代の子に流されて退化する。。。(笑)
現在、2歳児クラスのルンちゃん(仮名)。ルンちゃんは、1歳児クラスに入園してきたのだが、その初日のことであった。お給食で食べ終わったお皿を、なんとルンちゃんは、『あたしは、このお皿をどこに下げたらいいのかしら?』とウロウロしていた。驚嘆する保育士たち。な、なんて、しっかりしたお子さんなんだ・・・。
もちろん、自分で食べた皿を戻すなんて、(少なくとも、うちの園では)年中、年長さんのハイレベルな行動である。
やがて、ルンちゃんも、当然、他の子を見て学び、退化していった・・・。今では、ごちそうさまもせず、お食事エプロンを着けたまんま、席を立って、遊び始めるようになった。うちの園の標準的な2歳児クラスの光景である。。。
人間は、周りを見て、育つものである。
今日はこのへんで。