昨日は落語をやって来た。呼んでいただいたのは、NPO法人「千葉言友会」の「吃音を考えるつどい」。
言友会というのは、吃音の当事者の会で全国組織。発足は1971年で、3代目の三遊亭圓歌さんも尽力したんだそうだ。私は知らなかったが、なるほど、圓歌さんは自分のどもりのことを高座でもよくしゃべっている。どもりが治せると思って落語家になったというエピソードを聞いたことがある。
イベントの方は、第1部が講演・当事者の体験発表・意見交換で、第2部が落語会といった流れで、言友会の会員以外の人も入っていた。
私はふだん吃音者のことを考える機会もなく、また自分の周りには居なかったように思っていた。意外だったのは、当事者の方々が、みんな、スムーズにしゃべっていることだ。あれ?、この人、吃音じゃないじゃん、と思ったが、みんな、吃音を克服してなめらかにしゃべっているのだそうだ。大半のケースは大人になるまでに治ってしまうのだそうだ。もちろん、生涯、治らない人もいる。ここらへんのことは、くわしくはよく分からない。そもそも、なぜ吃音になるのかといったメカニズムもよく分かっていないそうだ。
しかし、当事者の発言を聴くと、吃音をからかわれて、そのために無口になってしまったり、すると今度は、無口であることが無愛想、不機嫌ととられてしまったり、と周囲の理解がないために、吃音者がつらい目に会うことが多いようだ。言友会のように、当事者同士が支援し合う組織が必要な理由がよく分かった気がする。
特に小学生の吃音者とそのお母さんが発言したときには、参加者がみんな、親身になって助言や情報提供をしていた。ZOOM参加の当事者もいる。会場は、終始、明るく和やかのムードが流れている。
で。
第2部は落語会。会場のみなさんは、終始笑顔で熱心に聴いてくださいました。ありがたお客さん!。落語研究会『縁』の先輩方に混じって、私は『お菊の皿』を演りました。こんな、暖かいお客さんの前で演るのは、本当に幸せです。。。
ところで、上述の3代目の三遊亭圓歌。吃音の当事者にして、新作落語の売れっ子。この方の高座は、YouTubeでいくつもアップされてます。まだ聴いたことがないという方はぜひ聴いてみてね♫
私も聴いてみよう、『授業中』
今日はこのへんで。