この歳になっても、55歳になっても、まだ人生で初めてのことに遭遇する。
私の場合、看護師になったこと、保育園に勤め始めたこともそうだ。人生は初めての連続。それが楽しいんだ。もっと小さいことで言えば、例えば、
先日、タケノコをもらった。
社会人落語会の集まりで、いつも半農半Xの兄さんから、農産物をいただくのだ。この日は、タケノコ。くさかんむりに旬と書いて、筍。。。ちなみに兄さんは高座でも『たけのこ』という古典落語を演っていた。興味のある方はググってね♡
で、うちの落語会は女性の方が多かったりする。兄さんから筍が配られると、キャー♡と歓声が上がる。私もありがたく頂戴したのだが、タケノコ?。これ、どうしたらいいの?。しばし、固まっていると、ある姉さんが『今日中に下ごしらえをしなきゃダメよ』と言う。ええ~、今日中!?、っていうか下ごしらえって何?。『ぬかみそがなくても、米の研ぎ汁でいいんだからね』と、私にはまったく意味不明のアドバイスをくれた。。。
どうしよう?。何か特別な下ごしらえをしないと、筍というのは食えないらしい・・・。いっその事、どっかに捨てちゃおうかととも考えたが、しかし、そんな後ろ向きなことはしない。人生は挑戦の連続だ。
「筍」「研ぎ汁」「下ごしらえ」でググると、いくつもレシピが出てくる。
うーん・・・。ひとり暮らしの私はふだんから自炊である。しかし、それはひとりで外食するのが苦手、というのが大きな理由で、同じ料理のレパートリーの繰り返しだ。果たして、筍の下ごしらえの難易度ってどのくらいなんだろう?。料理界において、アジを三枚に下ろすのと、どっちがハードルが高いんだろうか?。ちなみに私はどっちもできない。ググったレシピの中で、一番、簡単そうなのを選んで、その通りやってみる。
まず、筍の皮をむく。どこまでむき続ければいいのかわからなくなる。タマネギを与えられたサルになった気分だ。で、急遽、米を研いで、研ぎ汁を確保する。研ぎ汁で1時間煮込んで、その後3時間放っておけば下ごしらえOKなのだそうな。
その通りにしてみる。夜の10時くらいになって、もういいだろうかと、一口食べてみる。美味い、かどうかわからないがタケノコだ。これはつまり、“筍の水煮”というスーパーに売っている状態だ。ついにやった!。
その後は、とにかく、筍が水につかった状態にしておけば、冷蔵庫で保存できるんだそうだ。で、翌日、味噌汁に入れて、豚肉と煮込んで、“料理”にした。
やりました。。。なんだか、すごいハードルを越えた気がする。
また、今日も“人生で初めて”を更新しました。
土のついた筍をもらって、自分で料理できる男。それが私だ。もう昨日までの私ではない。つねに人生の初めてに挑戦し続ける男。それが私だ。次は何に挑戦しようか?。
今日はこのへんで。