50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

人生で初めてのこと。。。稲の種まき。。。

 今年は、友人と田んぼを借りてみました。と言っても、ちゃんと農家のプロの方が指導してくれて、田植えとか、草取りとか、年に何回か通えば自分のお米が食べられるというもの。

 千葉県の香取郡の、春子ファーム。無農薬、無肥料で米作りをされている方だ。この米作り体験の企画は、今年で2年目だそうな。昨日4/23は、ご家族や友人同士など、10組以上のチャレンジャーたちが顔を合わせた。小さい子ども連れが多くてにぎやかだった。

 稲の種まき。田植えじゃないですよ

 苗を植えるんじゃなくて、タネを蒔くんです。稲のタネって何ですか?。お米です。翌年、種子として蒔くために丁寧に脱穀して保存しておいた種籾(たねもみ)ってやつです。(←ググってみた)

 すでに、種籾を水につけて、発芽させてある。ちっちゃい粒から白い糸のような芽が出てる。こいつらを今度は、育苗箱の中、土の上に蒔いて、田植えをする苗まで育てるのだ。だから、種まきの作業は、育苗箱を並べて農家の庭先とかでやる。田んぼにはまだ行かない。。。

 何しろ、まったくの素人の私だ。種まきって一体どんな重労働なんだろうと思って、ドキドキして行ったのだが、・・・簡単でした。楽勝♫

 私たちチャレンジャーは、それぞれ1畝(“せ”と読みますよ。1畝≒100㎡≒30坪)の面積の田んぼを借りられるのだが、そのために必要な苗を育てるのに、種籾は160グラム。体積にして2合くらい。それを底の浅い育苗箱にびっしり敷き並べて、また薄く土をかけてやる。面積にして座布団一枚くらい。これで、1畝の田植えができるらしい。ちなみに、種籾は全部、苗に成長させる。間引きはしない。

「タネのお布団だよ。おやすみなさい」と言いながら、お母さんと小さい子が育苗箱にやさしく土をかけていた。ほほえましい光景♡。

 「一粒の種籾が200粒のお米になります」春子さんが丁寧に説明してくれる。

 ふーん。ふーん。初めて聞くことばかりで勉強になる。春子さんの米作りに賛同する事務局員の人たちもみんな親切でよく教えてくれる。

 作業は午前中で終わり、それぞれ自分の育苗箱にしっかり名札をつける。次に来るときは、田んぼで田植えだ。しっかり、苗に育ってくれ、俺の種籾ちゃんたち。。。

 春子さんのお弁当を食べて、みんなで自己紹介。

 最後に、春子さんから、無農薬に踏み切った思いを聴く。日本のお米ができるまで、かなりの農薬が使われるのが当たり前なんだそうな。種まきの段階でもすでに種籾が消毒剤につけられているのがふつうで、その後も除草剤や殺虫剤が何度も使われる。春子さん自身も、10年ほど前まで、農薬を使わなければ、米は作れないと思い込んでいたという。それが、無農薬でも無肥料でも米作りができることを学び、今はそれを伝えている。子どもたちの世代のためだ。

 ここには、春子さんたち、食と命を考える人々が集まっていた。。。

 無事に、お米が収穫できる頃には、私も何か大切なことを学んでいるかも知れない。

 今日はこのへんで。