50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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『中村仲蔵』を演ったぜ!!!。。。江戸は遠い???。。。

 おはようございます。

 『中村仲蔵』、演りました。昨日、私たちの落語研究会 ”縁” のひよっこ勉強会があったのです。初めて高座に上がる人から、まだキャリア数年の人までが集まって、お客さんは20人ほど、落語会をさせていただきました。

 これ、落語の演目です。この先は、落語ファンあるいは歴史好きでなければ、どうでもいい話。。。

 初代・中村仲蔵さん、この人は実在の歌舞伎役者です。1700年代の後半に活躍した人。徳川幕府が1603年~1867年、だから江戸中期ってことになるのかしら。

 この人は、血筋を重視する歌舞伎の世界で、血筋もなく、一番下っぱの大部屋役者(”稲荷町” って呼ばれます)から、名題の役者に出世して、座頭も務め、名人と言われた人です。現代でも、歌舞伎役者は、名題名題下(”なだいした” って読みますよ)の2つに分けられている。名題になると、周りから「親方」と呼ばれて、屋号・俳号を名乗ることができる。

 この、「血筋がないのに名題になった」っていうのは、通常は、歌舞伎では、ありえない大出世なわけです。(ちなみに、この大出席をした人は、あともうひとりいるだけらしいです。)

 で、この初代仲蔵、現代にも踏襲されている芝居の型をいくつも生み出した人で、「実に芸に熱心」で周囲から「芸きちがい」とまで呼ばれたという。創意工夫の人ですね。ガチですごい人。ググってみてね♫

 落語の演目としては、ほぼ40分くらいの長さになります。神田伯山さんの講談もYouTubeで観られるが、それも40分くらい。さすがに、素人がやるには長い。なんとか、30分以内にはまとめようと、定番のエピソード「若い頃のセリフ忘れ」のエピソードはカットしました。

 このエピソードはこんな感じ。

 まだ、出世前の若い仲蔵、セリフは「申し上げます」「・・・・・でござます!」の2つだけ。いわゆる伝令の役、場面転換のきっかけセリフを言って退場するだけの役なのだが、なんと、このセリフを忘れてしまう。しかし、そこは仲蔵。本舞台にいる市川団十郎のそばに進み出て、いかにも極秘の伝令といったそぶりで、耳打ちをする。小声で「すいません、セリフ忘れました」。もちろん、団十郎はすんなり芝居を続けてくれて、客はトチリに気づかない。この時の、仲蔵の度胸と機転に、団十郎が感心して、それから目を掛けるようになった、というエピソード。面白いけど、残念ながらカットしました。。。

 実在の人物の話なので、どこまでが事実でどこからが脚色なのか、いろいろ悩みながら、自分なりの台本にまとめて演じてみた。やってみたあとの感想は・・・、ああ、まだまだ演者としてへたくそだなぁという反省に加えて、やっぱり、昔のことって分からないことだらけだなぁ、というもの。その当時の人々の暮らしや、人々の考え方、しゃべり方・・・、分からないことだらけ。。。

 でもね、やっぱり ”江戸” って面白いです。

 ・・・なんか、まとまりがつかなくなりました。

 今日はこのへんで。