50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

発作なし記録に向けて。。。

 ピヨ君(仮名)3歳。彼には持病があって、てんかん発作を頻繁に起こしてしまう。いろんなものが、発作の誘因にはなり得るらしいが、彼の場合は暑さと疲れのようだ。

 体温が上がれば、つまり熱が出れば、発作の危険が高まる。保育園にいる時に、やたらと体温測定をするわけではないが、なんだか元気がないな、という時は体温を測る。

 薬はダイアップと解熱剤。どちらも座薬。37.5度でダイアップ、これは中枢神経に作用して興奮を抑え、けいれんを予防する薬。38度を超えたら、解熱剤。2つ使うときは30分開ける必要があるが、ピヨ君の主治医の与薬指示書には15分としてある。解熱剤が先だと、あとでダイアップの吸収が悪くなることがあるので注意。

 ピヨ君が保育園で発作を起こしたのは、ここ半年で2回、起こさなかったけど予防的に薬を使ったのは1回だけである。そのほか、発作が実際に起きてそれが収まらない時(重積発作。ピヨ君の与薬指示は2分間以上)に使う薬もある。が、これは幸い、まだ使ったことはない。

 しかし、この5月、ピヨ君は自宅で発作が多かったようだ。これには、保育園からの帰り道、というのも含まれている。保育園にいるときは本人も緊張していて、それが解けた時が、発作の起きるタイミング、という場合もあるのだろうと私は感じている。

 というわけで、とにかくピヨ君が活気があるが、疲れがたまっていないか、という観察が大事になる。が、なかなか、そんなものは顔に書いてあるわけでもない。

 ピヨ君は、”触ってみたい”、”なめてみたい”、”開けてみたい”、”登ってみたい”、といった衝動に抗えないようで、常に動いている。ピヨ君のやりたがることは、ほぼ全部、保育園ではやらせられないことばかりだ。何度止められても、やりたくなってしまう。

 これでは、本人も疲れるだろう。。。マンツーマンで付いている私もクタクタになる。最近は少しずつ私も、ピヨ君を疲れさせずに、適度に”やりたい”をやらせておくコツ、というか余裕が出て来た気もする。

 また、「いいかげん、そろそろピヨ君をじっとさせねば」という時には、力尽くで抱きしめてしまう。ピヨ君はふだんから「あっこ」「あっこ」と、大人になら誰にでも抱っこを求めるので、ぎゅっとされるのは好きなのだ。で、『いっぽん橋、こちょこちょ・・・♫』(← 知らない人はググってね♫)をやってやると、喜んで「もう1回、もう1回」となるので、しばらく、膝の上で休憩させることができる。

 そして、外に遊びに行くときには、保冷剤を仕込んだベストなどを着せる。今の気温ではもうすでに必需品のようだ。ピヨ君はつねに、夏を先取り、といった服装だ。。。

 ピヨ君が登園する日は、毎日、こんなふうに過ぎていく。

 

 昨日、ピヨ君が降園するとき、お母さんが言った。

「6月に入ってから、まだ1度も発作がないんですよ。なんとか、このままいきたいんです」

 ・・・まだ、6月5日。

 そうしましょう、お母さん。発作なしでいきましょう。

 とにかく、頑張らねば、と思った私である。

 今日はこのへんで。