50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

保育士さん、すごい!!!

 保育士さんのすごさを見せられた。・・・というか、私の未熟さというか。。。

 ピヨ君(仮名・3歳)のことである。ピヨ君は、午睡の時間、みんなより1時間くらい早く起きてしまう。しかし、ピヨ君は発達の凸凹があるので、静かにしていることができない。そこで、午睡の時間が終わるまで、私と2人切りで別室にいる日が続いた。

 しかし、別室と言っても、保育用の部屋ではないので、なかなか大変だ。ピヨ君の興味を惹きつけてやまない物がいくつかあるのだ。もっとも強力な魅力を放っているのが、火災報知器と排水溝。さすがに、火災報知器のボタンは触らせるわけにはいかない。が、なぜか、ピヨ君がギリ届きそうな高さにあるのだ。排水溝も不潔であるため、やたら手を突っ込ませるわけにはいかない。

 その部屋で1時間、おもちゃを持ち込んで過ごすのだが、ピヨ君は少しでも飽きると、排水溝か火災報知器に吸い寄せられてしまう。それを、力尽くで引き離す。また、吸い寄せられる・・・、のくりかえしになってしまうのだ。いったい、どんなオモチャならピヨ君は飽きさせずに、遊ばせられるのか???。それが、私の悩みだったのだ。

 先日、とあるクールビューティーな先生が付き合ってくれた。クビ先生は、若いが園のリーダー的な先生である。しかし、ほとんどピヨ君と一緒に遊んだことがない。クビ先生は年長さんの担任で、ピヨ君は1歳児クラス、ふだんいる保育室も別々なのだ。なのに、なのに、である。

 クールビューティー先生は、ピヨ君を飽きさせなかった。。。

 もう、びっくりである。先生が持ち込んできたオモチャにピヨ君がドンピシャはまっている。ピヨ君が、ぽぽちゃんにミルクをあげている。「おいちー」とか言いながら・・・。こんなピヨ君は初めて見た。お玉で小さな積み木をすくっては、別の箱に移す。こういう動作も好きなのだ。ピヨ君が飽きる前に、次の遊びを提案する。2、3回は排水溝に引き寄せられてしまったが、クビ先生がミニカーで釣ると、ピヨ君が戻ってくる。40分ほど、まったく力尽くになることなく、ピヨ君と遊んでくれたのである。

 すごい、私は完全に脱帽。私から見たら、もう、神レベルの接し方だった。

 「ふだん、ピヨ君を見てたら、こんな遊びが好きかなぁと思って・・・」と、クビ先生。そうですか、ちゃんとどこかで見ていたんですね・・・。

 ことわっておくが、クビ先生は子どもたちに対してはクールではない。満面のとろけそうな笑みで、かわいい、かわいいと抱きしめている。

 そして、午睡の時間終了。即座に、クビ先生は「じゃ」と言ったきり、部屋を出て行った。クールだ。私はその神々しい後ろ姿を見送り、ピヨ君はオモチャに熱中sていた。。。

 

 今日はこのへんで。

(※本来、保育を行うのであれば、まず、火災報知器などを隠す等の環境を整備するのが先なんですけど、・・・いろいろ極小の園では事情があるのです)