50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

オンライン診療のこと。。。

 うちの保育園では、オンライン診療を受けられるようにしている。

 具体的な手順はこんな感じ。

 ①保護者が、オンライン診療を受けたいと、園の職員に申し出る。

 ②園の職員が、クリニックに依頼する。

 ③お迎えの時などに、保護者がうちの園で、子どもと一緒にパソコンの前に座る。ZOOMでクリニックの医師に診察してもらう。

 ④保護者は、処方された薬をうちの園で翌日中に受け取ることができる。

 という流れだ。

 なんて便利なんでしょう。。。うん、まあ、便利だとは思う。

 ただし、基本的には初診の疾患は診られない。実際にオンライン診療でやることと言うのは、わかりやすく言うとこういうことだ。

 Aちゃんが、すでに一度、ふつうに対面診療を受けて、薬を処方された処方されたとする。それは、ありふれた薬であり、Aちゃんも服用して何も問題がなかった。で、その薬を、もう1回処方して欲しい欲しい、という時に使えるのが、オンライン診療だ。具体的には、鼻炎の薬とか、プロペト(肌の潤いを保つために使われるワセリン。乳幼児や老人にはおなじみ)なんかのイメージだ。わざわざ、子どもをいつものクリニックに連れて行かなくても、保育園の送り迎えのついでに、いつもの薬がもらえる、そういう便利さである。それは、忙しい保護者さんにとって、大きいと思うが、それ以上のことはできない。

 オンライン診療をやるのはうちの系列のクリニックの医師なのだが、もちろん、Aちゃんのお薬手帳を確認して、同じ薬を出すのだ。それ以上のことは、危なくてできない。何かあったら、オンライン医師の責任になる。↑ありふれた薬と書いたのは、例えば抗生物質なんかは無理、という意味だ。

 

 昨日、ある職員にこんなことを言われた。

「○○ちゃん、ずっと鼻水と目やにがすごいみたいなの。いつものお医者さんに薬をもらって飲んでる、ってお母さんは言うんだけど、全然、治ってないみたいなのよ。うちのオンライン診療を勧めてみたらどうかしら」

 いやいやいや、それは無理。。。かかりつけ医が出しているのと、違う薬を出すとか、より強いのを出すとか、そんなの絶対、オンライン医師はしない。しちゃいけない。だいたい、オンライン診療自体、かかりつけ医がするのが、診療計画の一環としてするのが基本なのだ。もしも、保護者さんが診療に疑問があるなら、ちゃんと別の病院に連れてってしっかり診察してもらわないとね。

 

 ちなみに、保育園では、そもそも ”受診勧奨” 自体をしてはならない、と教わっている。あくまで、保護者の判断の参考になるよう、園でのお子様の様子をきちんとお伝えするのみである。

 今日はこのへんで。