50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

療育センターのこと。。。お花畑みたいな。

 昨日は、市の療育センター「すくすくルーム(仮称)」で、見学をさせていただいた。対象は、0歳から就学前までのお子さん。厚生労働省のWAM-NETで検索してみると、ここは、「医療型児童発達支援」というカテゴリーになる。事業所等の運営に関する方針は、「(1)肢体不自由児、知的障害児、発達障害児に対し、医療型療育、児童発達支援療育を通して、個々の発達に配慮した適切な療育を行います。(2)保護者の方が児童の障害を理解し、受容して生活できるように支援します。」とされている。

 最近は、”児童発達支援”という事業所があちこちにあるが、すくすくルームは市立(運営は市の社協)なので、歴史は古い。一度見学してみたかったのだ。

 で、なぜ、私が見学できるのかと言うと、うちの園に来ているお子さんも通っているので、今後、連携を図っていくために、というのが主旨だ。保育園に週4日通って、1日は療育の事業所に通うというお子さんがけっこういる。お子さんと接する時間は保育園の方が断然長いので、療育の専門家のいるすくすくルームで、保育の時のアドバイスなどが聞けたらいいなというわけだ。

 昨日は3月31日だったので、今年度の卒園式の日だった。4月からも、すくすくルームに通い続ける子もいれば、小学校に入学する子、新しい発達支援の事業所に移る子もいる。すくすくルームでは、親子通園が基本。つまり、お母さんと子どもが一緒に来るのだ。0歳~年長さんまで、さまざまな障害や難病を抱えたお子さんとそのお母さん。

 ふだんは、月間スケジュールに沿って、その日の療育カリキュラムが行われるのだが、今日は卒業の日ということもあって、各部屋に子どもたちが好きな遊びが用意された。時間いっぱい、親子で楽しむ。ユラユラの部屋(ブランコ、トランポリンなど)、楽器の部屋、豆の部屋(タライの中に小豆がいっぱい入れてあって、その中にはいって遊ぶことができるのだ)。もちろん、ルームの職員(保育士、理学療法士など)がそばについている。

 見学してわかったのだが、このルームでは、お母さん同士が交流できるというのも、大切な、大切なポイントなのだ。

 帰りのお集まりで、卒園する子たちのお母さんがひとりずつ挨拶をされた。来年、わが子が小学校に上がるお母さんの言葉の中にこんなくだりがあった。

 「自分は、わが子がダウン症だとわかったとき、もう、真っ暗でした。でも、ここに来て、ほかのお母さんたちと話して、だんだん受け止められるようになって。スタッフの方々も、うちの子のできないところじゃなくて、できるところをどんどん見つけてくれて。なんだか、ここは、お花畑みたいなところだな、って」

 私も泣けてしまった。

 ここは、その子本人のためにも、お母さんのためにも、大事な場所だった。

 今日はこのへんで。