反省を込めて書いています。
子どもと接していて、腹が立ってしまうことがあります。
Aくんは、満3歳。いわゆる発達に凸凹、あるいは知的な遅れのある子、なのだろうと思う。少し前までは、保育者を叩く、それも、「痛いよ、やめてね」と言われると、うれしくてたまらないと言う様子でしつこく繰り返していた。が、最近は、突然、服を脱ぎ捨てて全裸になったり、『(ブーッ)』(←『ペッ』ではなく、霧状につばを吐く。その唇の感触が面白いのか、どの子も時々はやります。)を保育者の顔に向かってやるようになった。
Aくんの行動をいろいろ細かく観察していれば、発達支援の専門家なら、何か上手なAくんとの接し方を見つけられるのかもしれないのだが、うちの園ではまだ見つけられていない。
Aくんは言葉が出ないわけではない。かなり、独特のイントネーションがあるので、聞き取りづらいが、(たぶん休みの日に)どこそこに行って来た、などと話してくる。「ハクバツカン、イテキタ-」など。しかし、叩きや『ブーッ』が始まると、気持ちを切り替えることができない。
昨日のこと。時間は、お迎えラッシュのカオス時間。PM4時~6時くらいまでは、五月雨式にお迎えに来る保護者への対応のため、室内の子ども密度が上がって、騒々しい時間だ。
Aくんが『ブーッ』を連発してくるので、Aくんを抑えて、しっかり目と目を合わせて話してみた。「ブーッされたら、みんな、イヤなんだよ。そんなことしたら、だれもAくんと遊んでくれなくなるよ。それでもいいの?」。こういう時、Aくんは目をそらして、さも愉快そうに笑っている。「笑ってごまかしたって、だめだよ。だれも遊んでくれなくなってもいいの?。ね?、どうなの?」と言ってみた。
どこまで通じたのか分からない。しかし、怒られるとゲラゲラ笑い出すAくんが、ほんのつかの間、真顔になった。・・・お、少しは、言葉が刺さったかな?と思った。もちろん、そこでAくんは一旦離れていくが、騒々しい人口密度の高いカオスタイムの中で元の木阿弥である。。。
Aくんを連れて別の部屋で静かに遊んで、気分転換させる、というのがいいと思うのだが、先生の数が足りず、とてもそんなことはできない。
挑発やかまってちゃん行動を繰り返す子に対しては、その子のペースに乗ってあげてはいけない。期待通りの反応をしてやってはならない、テンション低く、受け流すのがひとつのやり方だ。
しかし・・・、Aくんに対して、一瞬、ブチ切れそうになった自分がいる。
Aくんに対して、私に近づかせてあげないよ、というつもりで、腕を伸ばして手の平を出したのだが、乱暴な動作になってしまった。はたから見たら、Aくんを突き飛ばそうとしたように見えたはずだ。。。
・・・一瞬、ヒヤッとした。
私の中に怒りがあった。
相手はひとりの人間。思い通りにはならなくて当たり前。
今日はこのへんで。