50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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看護師のいる保育園。。。

 先日のことだ。看護師のいる保育園に見学に行かせてもらった。『こんもり保育園』(仮称)は、定員は50名ほどだが、看護師が4人もいる!。びっくり。

 もちろん、4人ともフルタイムではないが、医療的ケア児が3人いるからだ。

 医療的ケア。病院などの医療施設以外の場所で、つまり在宅で、長期的に継続的にッ必要とされるケア障害者福祉サービス等報酬では14項目が挙げられている。たとえば、在宅で人工呼吸器を使っている、痰の吸引が必要、胃ろうから栄養を取っている、オシッコを出すのにカテーテルという管を入れて”導尿”する必要がある、なんかが私が接したことがある児だ。そのほか、人工肛門ストーマ)、1型糖尿病の子の血糖測定なんてのも医療的ケアに入っている。

 じゃあ、そういう子が何にいる日本にいるの?。だいたい、20歳未満の人口1万人あたり、7人を超えているようだ。ふだん、誰がケアをしているかというと、当然、おうちで親がしているのだ。・・・やっぱり、大変だよな、と思う。医ケア児を預かってくれる保育園がもっと増えればいいと私も思う。

 実際にわが子を受け入れてくれる保育園を探して、引っ越しをする家族もいるのだそうだ。こんもり保育園にも、気管切開をしている子が2名、導尿が必要な子が1名いる。それぞれの子に、マンツーマンで看護師がついている。

 私が行った日には、気管切開の子が1名、登園していた。気管切開というのは、気管が狭かったり、様々な理由で、のどのあたりで穴を開けて、気道が塞がらないように管を入れて、呼吸を確保すること。この子の呼吸は、鼻と口ではなく、のどに開けた穴かがメインの空気の通り道だ。なので、コミュニケーションは声ではなく、ハンドサイン。早産児ということで、小柄ではあったが、元気いっぱいの可愛い子だった。みんなと一緒に遊んで、お給食もしっかり食べて、お昼寝して・・・。

 気管切開には吸引がつきもので、痰がゼロゼロ(←よく”ゼロゼロ”って擬音を医療現場の人は使います)溜まってくると、『せんせい、きゅういんして!』と手振りでアピールする。もう、看護師との関係がすっかりできている。

 もちろん、この子は、そしてこの子の家族も、これから、たくさん、普通の子がしない大変なことがあるのだろう。でも、そういうときに、この子ができるだけ、楽しい毎日を送れるように、たくさんのサポートがある社会になるといいな。

 なんて、その子の寝顔を見ながら、思った。。。

 

 今日はこのへんで。