50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

子育ての正解。。。療育とか。。。

「ボクは、3歳の時に、療育に通い始めてほんとによかったよ。だから、今のボクがあるんだよ」

 これは、私が子どもミュージカルの指導を通して知り合った、当時、中学生だった少年の言葉。いや、正確には、本人から聞いたのではない、そのご家族から、本人がそんなことを言っていると聞いた。

 彼の場合は、自閉症スペクトラムで、身体の運動には問題はなく、言語コミュニケーションに課題があった。いわゆる、空気が読めない、TPOに合った会話ができない、といったものだ。彼は普通級にいたから、その分、クラスでの ”生きづらさ” も大きかったのではないかと思う。その本人が自分を振り返って言うのだから、やっぱり『療育』って大切なのだろうと思う。効果があるんだろうと思う。

 そもそも、子どもの成長発達というのは、遅々としたものだ。保育の仕事なんて、毎日毎日、おんなじことの繰り返し。まして、発達がゆっくりの、発達に凸凹がある子どもたちは・・・。いつになったら、何をどこまでできるようになってくれるんだろう?、そんな先の見えない不安が周囲の大人にはある。けれど、少しでも、そんなお子さんの身体能力の獲得や、生きづらさの軽減につながる保育をしてやりたいと、先生方はみんな思っている。

 昨日は、うちの保育園にリハチームがやって来た。これは、系列の事業所の訪問リハで働いているOT(作業療法士)、PT(理学療法士)、ST(言語聴覚士)さんたちだ。これは、ほんの短い時間だが、障害のある子や、発達に凸凹がある子、グレーゾーンの子を中心に、その様子を見て、保育士と連携していこうという、まだ手探りの試みだ。リハチームも、保育園の保育士の側も、まだお互い何をしていいのかわからない段階だ。

 しかし、魔法のような解決法はない。「毎日、こんな訓練をしたら、こうなれますよ」とか、「こういうふうに接してあげれば、お子さんの衝動性は軽くなりますよ」とか、そんな手っ取り早い正解は誰も持っていない。

 まだ駆け出しの保育者である私は、とにかく各方面の方々と、話をしていきたい、教えを請いたい、そう思っている。。。

 

 なーんにも、結論的なことは書けませんでしたが。

 今日はこのへんで。