50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

女流落語家たち、&最高の客。。。

 高校時代からの友人N君と「艶の会」に行ってきました!!!

 ちなみに「つや」の会と読むそうです。N君にも聞かれましたが、エロい話をする会ではなく、女性の社会人落語家ばかりの会です。

 場所はお江戸両国亭。N君とは現地集合にしていたのだが、私はちょっと遅れてしまった。到着すると、すでに”開口一番”の千葉家李桜さんのおしゃべりが始まっている。両国亭は円楽一門が定席にしている小さな寄席なのだが、とりあえず一番後ろから眺めることにした。お客さんは20人前後だろうか、ほぼ満員の感じだ(ホールというものは、定員の半分入れば”満員”に見えるものです!)。

 李桜さんの噺は相変わらず快調。そして、客席の空気が実にいい。。。

 後ろから客席全体を見ていると、最前列の真ん中にとっても反応の良い客がいる。この客が、会場全体の空気をうまく暖めているようだ。もちろん、身内の客がやたらウケているわけではない。(だいたい、そういう笑いは分かってしまうものだ。そして、そういう客は他の客をしらけさせてしまう危険があるので、演者にとっては痛し痒しなのです。)ここからは後ろ頭しか見えないが、あの客は誰だろう?。

 。。。N君であった。

 こういう客はありがたい。演者の繰り出すボールを、自然な笑いで打ち返している感じだ。お客さんという生き物は、なかなか場の空気にあらがえない、あるいは場の空気に流されるものである。だれか他の客が、『ここは、安心して笑っていい場所なんだよ』ということをみんなに伝えてくれると、客席は暖まっていく。そして、それが演者のパフォーマンスを引き出すのだ! さすが、同級生! 後頭部がうすいぞ!

 

 いい落語会でした。みなさん、ほんとに上手で、たっぷり笑わせていただいた。

 終わって、N君と両国駅のそばで少し飲んだ。

 N君曰く『寄席には笑いに来てるんだよ。それって笑う練習でもあるんだよ。向こう(演者)が出してくるキューをできるだけ全部拾いたいんだよ。そうしたら向こうのパフォーマンスも上がるしさ。もちろん、ひとりだけ突出して笑っていると他の客がひいちゃうから、そうならないように、ふだんの暮らしの2割増しで笑うくらいがいいと思ってる』だそうである。その通り!、と思う(さらに聞くと、ライブハウスなどでも同じことが言えるのだそうだ)。彼と会うのは本当に面白い。。。

 

 最後に。この落語の世界においても、だんだんと”女流”ということわりはいらなくなってきたのかもしれない。。。

「艶の会」を聴きに来ていつも思うのは、女性が演じる方が面白い噺というのはいくらでもある気がする。子どもの役も、花魁の役も、おかみさんの役も、そりゃあ演者が女性の方がしっくりくる。。。子だぬきの役もかわいかった。。。