２０２３年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。
しかし、今日のブログも年末の話です。父と私の２人旅でのこと。これは、どうしても書いておきたい。
じーさんは、食事中の会話がない！
いや、前回のブログに書いたとおり、父は気持ちをまめに言葉にする人である。だからよけい気になったのだ。初めての父と息子の２人旅、昼食の店もそれなりにチョイスしたのだ。初日は「江戸前磯料理 大定」（美味しかったです！）。穴子料理が売りの店。11時の開店とともに席を確保して、“特上（！）焼き穴子重”を注文した。しっかり注文を受けてから調理してるんだなぁと思わせる、ほどよい待ち時間が過ぎて、穴子くん登場！
だが、しかし。
父は箸を割り『いただきます』と言ったきり、あとは黙って食い始めた・・・。
これが、じーさんという生き物だ。。。（←父に限らずね）
もしも、これが、女性との食事だったら、楽しい会話が止まらなかったはずだ。
料理が運ばれ、まず撮影が始まる。器の向きを調整したりしながら、人物入り、料理だけ、キャーキャー言いながら、映える写真を撮るというイベントがあるのだ。やっと「いただきます♡」をしたあとも会話は尽きない。『え？、何これ、おいしい！』『うそ、信じらんない！』『ね、それ、ちょっと交換しよ』『うわー、舌の上でとろけるぅ』『こんなの初めて～』『これは、家庭では作れないわ』『え？、これ、ほんとに穴子？』『キャー！、美味』『うま！』『おいしゅうござる』『デリシャス』『穴子って何だっけ？』・・・などなど、華やかな会話が食事に一層の味わいを添えたはずだ。だいたい、女子会のランチはピーチクパーチク、チマチマ、チビチビ、平均2時間くらいかかるのだ（※個人の偏見です）
しかし、父は顔も上げずに、ひたすら黙ったまま、・・・完食した。。。黙食か！
『うん、なかなか腹一杯になったな』これが、父の感想のすべてであった。その後、食後の茶をすすりながら、しらけきった私の表情に何かを感じたらしく、『なかなか、ボリュームがあったな』とつけ加えた。
父の味覚はなくなったらしい。。。コロナか！
1泊2日の旅行の間、父はすべての食事を黙食した。感想はいつも、『腹一杯になった』と『ボリュームがあった』の2つだけ。。。
なんか、しょぼーん。つまんねー。
だがしかし。。。思い返してみれば、私も、妻と黙って食事をしていたなー、と反省した。
2023年は、女性との食事で会話が弾む男になりたい。。。
