50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

乳歯が抜けたら、どうするの・・・?

 うちの4歳児クラスにスリランカ人の女の子、ランカちゃん(仮名)がいる。黒い肌の目が大きい可愛い女の子だ。給食は何でも食べられるので、イスラム教徒ではないのだと思う。パパは仕事で日本に来たので、日本語をしゃべれるが、ママはしゃべれない。これは、よくあるパターン。子どもたちは、自宅では母国語、保育園では日本語をしゃべっている。

 さて、4歳児のクラスでは、そろそろ、乳歯が抜けて、大人の歯が生えてくる。

 いつものように、給食の時間に(アレルギー食のダブルチェックのため)、私がクラスに入っていくと、そんな話題になった。だれかが、自分の前歯をさわってみせて「グラグラ~」という。私が「もうすぐ大人の歯が生えてくるねー」と応じると、その子はうれしそうに、二~ッと笑った。

 で、一人の子とこういうやりとりをすると、かならず、他の子たちもいっせいに、私に向かって自分の話をし始める。ピーチクパーチク・・・かわいい、かわいいけど、私は聖徳太子じゃない・・・。「○○ちゃん(←自分のこと)も、ここ抜けた~」「△△くん(←自分のこと)の、にいに(←兄のこと)はね・・・」・・・。

 ひととおり、みんな、聴いてあげて、私がクラスを出ようとすると、ランカちゃんが袖を引っ張った。なあに?と聞くと、私の耳元に口を寄せてこう言った。

 「歯が抜けたら、ピローの下に入れておくとね、妖精が持ってっちゃうの。かわりに、プレゼントをくれるよ」とランカちゃん。お目々をキラキラ、くりくりさせて、素敵な秘密を教えてくれた。

 へー、スリランカではこう教えるんだろうか。。。それとも、ランカちゃんのパパ、ママの創作だろうか。

 そう言えば、日本では、乳歯が抜けたら、下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下に投げるといい、と私が子どもの頃は教わった。これって、全国的なんだろうか?。みんなに聞いてみたくなったが、給食が始まってそれどころではなくなった。

 しかし、考えてみれば、「下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下」は平屋の旧日本家屋のイメージだ。投げた歯が、藁葺きの中や縁の下の暗闇に消えてしまわないことには、なんだか、おまじないという感じがしない。枕の下に入れておいたのを、そっとママが持って行って、プレゼントを置いていく方が、子どもにはうれしいかな、とも思う。。。

 乳歯が抜けたら、みなさんは、どんなふうにしてますか?

 今日はこのへんで。