保育園というところは、月に1回、かならず避難訓練をしています。想定はそれぞれ。地震だったり、不審者だったり、火事でも園内からの出火なのか、近隣火災の類焼から避難するのか。4、5歳児クラスのお友だちはけっこう慣れたもんです。
しかし、昨日は、本物の消防車が来てくれる年に1回のイベント、いや避難訓練。
もちろん、「今日は避難訓練がありますよー」なんて、子どもたちには言わないのだが、園庭に赤い消防車が乗り込んでくるので、もうテンションが上がってしまう。
かっこいい消防士さんが3人で来てくれた。うち、1人はほんとに初々しい若者だ。どう見ても、新人消防士。
訓練なので、あらかじめ、先生方に役割が振られている。1年目の新人保育士先生が通報する役。こちらも、初々しい。緊張している。もちろん、ほんとに119番するのではなく、来てくれた消防士さんの携帯に電話するのだ。
午前10時、SECOMを解除して、予定通り、訓練開始。「火事だぁぁぁああ~~」の声。非常ベルが鳴り響く。新人先生が、事務室に駆け込んできて電話をかける。
新人先生「もしもし、火事です!、消防車お願いします・・・。はい、火元は給食室です・・・、初期消火を開始しましたが消えません。・・・現在、園庭に避難させているところです・・・」
真剣な通報訓練。新人先生、バッチリです。
・・・だが、しかし。
新人消防士さんが、園庭の隅で電話に答えていたのだが、
そもそも、どこの保育園か聞いてないじゃん!。いきなり、火元って。ここがどこなのか、新人先生も言ってないし!
・・・しょうがないよね。まだ新人だもの。
無事に園庭に全員集まると、今度は先生方の水消火器訓練。その日、保育参観に来ていたお母さんも加わって盛り上がる。子どもたちが「火事だぁ~」「がんばれ~」と応援。
最後はお待ちかね、本物の消防車の前で園児たちの記念撮影。
ある年長さん「ねー、なんで消防車は赤いの?」
新人消防士さん「あ、なんか、ちゃんと理由があるんだけどね、・・・うーん、忘れちゃった・・・」
みんな、上手に避難できました。
今日はこのへんで。