50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

受け持ち児との付き合い方が少し分かってきた。。。その1

 わたしの受け持ちのピヨ君(仮名・3歳7ヶ月)。

 彼との付き合いも今月一杯になってしまった。彼はてんかん発作を起こしやすい難病を抱えているため、彼の入園に合わせて、この保育園では看護師を雇うことになったのだ。

 それが、わたし。わたしはピヨ君に雇われたようなものだ。。。

 ピヨ君の病気は、自閉症の傾向を併せ持つと言われ、素人目にもピヨ君はそうであるように思われる。また、とにかくピヨ君は、何かに触りたい、扉を開けたい、ここに登りたい、などの衝動が強い。不潔と危険を回避するため、マンツーマン、目が離せない。そして、オムツ替えなどの介助にもイヤイヤと抵抗する。

 付き合い始めて、数ヶ月になるが、だんだんとピヨ君のイヤイヤも激しくなってきた。自我の目覚めでもあろうし、単純にピヨ君がわたしに慣れて、かつ、「この人はわがままをしてかまわない人」と認識しているという面もある。ピヨ君は、慣れない人、慣れない場所(例えば、入院)での、介助にはわりとおとなしく従うのである。

 しかし、最近になって、少し付き合い方のコツが分かってきたように思う。

 ①気長にやる。

 ②次は何をするのか、よく言って聞かせてから、次の動作に移る。

 この2つだ。

 トイレでのオムツ交換を例にすると、こんな感じだ。とにかく急がない。毎回、ピヨ君の方は同じネジやボタンに気を取られて、それに手を伸ばすが、根気よく「はい、ズボン脱ぐよ」などとかんで含めるように ”目を見て話しかけながら” 介助を進める。

 現在、オシッコが出ても出なくても、便器に座ってみるトレーニングを開始しているが、便器を離れるときは、10カウントを使う。『1、2、3・・・10、(手拍子パン)はい、おしまい』。これは、療育センターで行っているもので、ピヨ君も10カウントをすると、何か次の行動に移るということを了解しているようだ。

 オムツをはく、ズボンをはく、手をあらう、ひとつひとつの動作を、①②を踏まえてやっていくと、ピヨ君の癇癪や攻撃(爪を立てて、つねってくるのだ!)がかなり少なくなった!。

 ありがたいことだ。もちろん、少なくなったというだけで、0にはならない。ピヨ君の爪攻撃でこちらは生傷が絶えない。

 しかし、癇癪起こしたり、攻撃したりは、ピヨ君にとっても、消耗する行動のはずで、これが少なくなることは、本当にうれしい。

 

 ・・・長くなってしまった。

 続きは次回。

 今日はこのへんで。