50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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以上児さんが・・・、凄すぎた。。。配置基準?

 4月になってから、今年の以上児さんはすごい、という話は聞いていた。すごいというのは、手に負えないという意味だ。

 以上児とは、3歳以上ということ。「年少」「年中」「年長」をひっくるめて以上児と言い、うちの保育園では10数名で同じ空間で一緒に過ごさせている。それを2名の担任と+アルファの先生がみているのだ。

 昨日、私は+アルファになった。いや、すごかった。。。

 まず、ほかの子を傷つけてしまう子。固いオモチャでいきなりほかの子を殴ってしまったり、顔面をひっかく、噛みつく、といった行為が常にある。ほぼ、それをやる子は決まっているのだが、その頻度が高い。

 そして、全体の空気として、何というか、学級崩壊ってこんな感じかな?、と思わせる空気だった。年中、年長児は、担任の言うことしかきかない。これは成長につれて知恵がついてきたということでもあるのだろう。で、年少はそもそも先生の言うことを理解できていないといった感じ。

 最近、私がいるのは、0,1,2歳児のクラスだが、以上児は大きくて力も強いし、動きが速いので、あっという間に負傷者が出る危険が常にある。その激しさに圧倒された。

 しかし、全部で10数名。最近ニュースで取り上げられる保育士の配置基準によると、3歳児20人に対して保育士1名、4,5歳児30名に対して保育士1名のはずである。うちは全部で10数名、「先生、ひとりで見れるんじゃないの?」と思われるかも知れない。だがしかし。この基準自体がムチャなのだと、現場を見ていると感じる。それに、”加配”が必要な子もいるのだ。( ← 加配というのは、障害、発達障害、言葉の遅れなどで、先生を手厚く配置する制度)

 もうひとつ、20人とか、30人とかの子を保育士ひとりで見られるっていうのは、集団行動ができることが前提なんだよ。集団のルールやスケジュールを守って行動する ”気持ちよさ” が子どもたちに共有されているから、成立することなんだ。

 ちょっと硬い表現になるが、子どもたちがお互いに、見習い合って、心地良い行動を取る、その結果が集団の秩序、利益に合致している状態なんだ。でも、幼児だがら、うまくできないこともある。そこをフォローするのが先生、なので1人でいいのだ。

 なんか、そう考えると、現在の状況は前途多難としか言い様がないうちの以上児クラス。それぞれの、かわいらしい ”わがまま” の総和が、とんでもないカオスを生み出している。。。それを受け持つのは、たった2人の先生。”たのもしさ2トップ” のお2人である。・・・すごい、すごすぎるよ、先生たち。