このブログでは、前々回、前回と映画「RRR」が面白かったことを書きました。
オススメですよ。
RRRは、植民地支配の圧政をはねのけ、不屈の精神で、母なるインドを独立に導いた英雄たちを讃える映画、なのです。太陽の沈まぬ国、イギリスを落日させたのだ。正義は勝つ。そこには一点の曇りもない。
こんな映画日本は作れないよな。日本もアメリカに占領されて、独立したのに。。。自国を愛したり、自国の歴史に誇りを持ったりできないようにする、それが新しい時代の占領政策なんだな、とか思ったりする・・・。
さて。
そう言えば、私は、2020の2月末~2週間ばかり(新型コロナの直前!)、看護学生の2年生の終わりに、インドに短期留学して来ました!。インドの医療施設を見学したり、現地の看護学生が街を案内してくれたりした。楽しかったな~~。
場所はムンバイの近くの、プネ―という学園都市でした。植民地時代は外国人たちの避暑地だったそうな。
日本で学園都市というと、”筑波”とか、なんか巨大な大学が中心にあってその無機質な城下町が広がってる感じだけど、プネ―市の場合は、たくさんの単科大学が通りに”びっしり軒を連ねている”って感じでした。専門学校かな?くらいの規模の建物があっちにもこっちにも。もちろん、郊外には大きな総合大学があって。
とにかくね、街が若いの。どっちを見ても、若者ばっかり。喧噪。活気。暑いの。
幹線道路はいっつも渋滞してて、クラクションがひっきりなしに鳴っている。インドの自動車ってクラクション鳴らさないと走らないんじゃないかと思うくらい。現地の看護学生が、私をバイクの後ろに乗っけて走り回ってくれたんだけど、爽快だったな~。
とにかく若者の街。大きなファッショナブルな商業ビルもあるし、ごみごみした感じの街区もあるけど、女子学生も多くて、外国人が夜歩いても大丈夫だ、ってガイドさんに言われた。インドって、おおっぴらに酒を飲む文化がないので、それも治安の良さににつながっているのかもしれない。学生が集まって、自作の詩や歌を発表したり、討論したりするカフェ兼フリースペースみたいな店ものぞいてみたが、メニューに酒はない。
私たちは関東圏の看護学生10数名で、日本語ペラペラのコーディネーターがついてくれたし、現地の看護学生が”バディ”として放課後は付き添ってくれた。
街はあっちこっちが工事中。インフラ整備がまだまだ必要な若い国。もちろん、物乞いもいる。「日本人から見れば、驚くような貧困も、この国、インドにはまだある。この国はあまりに広大だから。だけど、常に前進し続けていることを理解してほしい」とコーディネーターが言っていた。
いまだにインドは若い国なんだ。すごく日本と対照的。そう感じたのをおぼえている。
映画館にも連れてってもらった。何を観たかは忘れたけど、現地の映画。きれいな大きな映画館だった。インドの映画館は、上映前には必ず、国歌が流れて、観客は全員起立するんだよ。上映時間は3時間くらいで、休憩をはさむので、その時に物売りが来たりする。
そうそう。インドって広いし、人が多いんで、ガチで無数の言語あるんだそうな。20いくつかの州に別れてるんだけど、それぞれの州の公用語がある。実は、ヒンズー語って全国土で通じるわけじゃないらしい。結局、全国民の公用語は、英語になっちゃう。RRRの中で、ビームとラーマは言葉が通じてるのかな、ってちょっと思った。
そう言えば、東京裁判でただ一人、日本の無罪を主張してくれたインドのパール判事が、戦後しばらくして、再来日する時、「きっと日本語を話す人はもういなくなって、日本人はみんな英語を話してるんだろうなぁ」と思って来てみたら、いまだに日本人は日本語をしゃべってる、って驚いたという逸話がある。
まとまらなくなりました。RRRの話はこのへんで。
モカさん、よい週末を。