50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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映画「RRR」がすごい!の件(後半)。。。

 前回に引き続き、「RRR」の感想です♫ ネタバレですよ。

 

 でね、とにかく痛快なわけですよ。

 2人のヒーロー、文字どおり、英雄なビームとラーマ。それぞれ、本懐を遂げるために、お互いの身分は隠していたので、とんでもない運命の交錯が起こる。

 ビームは妹を奪還するため総督府に突入。もちろん、その方法もすごい。

 だって、トラやらシカやらオオカミやらを放して警備を攪乱するんだよ。さすが、森の部族!。そうか、それでビームは森でトラを捕まえたりしてたのか、納得(笑)!。

 そして、ビームの前に立ちふさがった武装警察官のひとりがラーマ。

 こっちも、もう強いのなんの!。とにかく2人とも強い。もう、ターミネーター北斗の拳マトリックスも凌駕したね。白土三平の忍者たちの戦闘すら超えた。

 結局、ラーマがビームを捕まえてしまう。ビームは半死半生。。。めでたくラーマは特別捜査官に昇進。とうとう、長年の野望、イギリス植民政府の武器の輸送を任される立場に登り詰めたのだ。

 しかし、同時に、ビームの残酷な処刑もラーマの役目になった。ビームは公開の場でのムチ打ち刑に。その不屈の姿に心打たれるラーマと民衆たち。ラーマはついに決心。ビームと妹を逃がしてしまうのだ。もちろん、命と引き換えの戦いの末、ラーマは半死半生となったが、ビームと妹を逃すことに成功。そして今度は、ラーマが反逆者であることがバレて投獄、処刑を待つ身となる。。。

 ようやく、お互いの事情を知った2人。

 今度は、ビームが単身、警察のまっただ中に投入。独房の中で足が萎えてしまったラーマを、ビームが肩車して、2人は合体して、何百人もの武装警察官をなぎ倒してゆくのだ!。上半身はラーマ、下半身はビームという鬼神の誕生だ!。もう、昭和の少年漫画のケンカの死闘よりも発想がすごい!。。。

 とにかく痛快、鬼神の強さ。っていうか、はっきり ”英雄譚” なんだよ。

 もう最後の戦いでは、はっきりラーマをヒンズー教の戦いの神様になぞらえちゃってる。。。最後は、総督という非道な植民地支配の象徴に、怒りの銃弾を撃ち込む。

 でね、ハッピーエンドですよ。もちろん。ラーマは約束どおり、故郷の村人全員に独立運動のための銃を持ち帰ることができたのです。インドは独立するんだ!!!。

 エンドロールにインドの独立の父たちの次々に肖像が浮かぶ。私はチャンドラ・ボースしかわからなかったけど。イギリスとの独立運動で戦った活動家たち(ちなみにガンジーはいなかったようです、非暴力だから、映画と合わなかったのでは?と誰かがツイッターに書いてました。)。

 何て、夢のある映画だろう。

 ここまで、戦いの話ばかりしちゃったけど、忘れちゃいけないシーンのひとつに、ダンスシーンがある。

 まだストーリーの序盤。2人は総督府のダンスパーティーに呼ばれるのだ。現地人の褐色の肌は2人だけ。案の定、西洋のダンスができないビームを若い男たちが馬鹿にする。すると、突然、ラーマの怒りのドラムが響き出し、2人のナートゥダンスが始まる。激しく情熱的で男っぽいナートゥナートゥ(この映画のために作られた曲。かっこいいよ)、パーティー若い娘たちはみんな2人に目がハート♡になってしまうのだ。。。

 インドの文化が、イギリスに劣っているなんてことは、これっぽちもないのさ!。という矜恃。

 今、こんな映画が作れる国って、ほんとにまだ、国として若くエネルギーがあるんだな、って思う。

 また長くなったので、今日はこのへんで。。。