昨日は、勇気を出して、朝からノーマスクで職場に行った。
朝の保育園は、園児たちの受け入れから始まる。出勤前にわが子を預けに来るお父さん、お母さんから、園児を受け取る。9時までは、年齢がごちゃごちゃに、ふだんは遊ばない子と接している。
ルンちゃん、4歳7ヶ月。もう、おしゃべりペラペラの女子。とにかく愛嬌いっぱいで、すぐに私によじ登ってくるので、かわいいけど相手がたいへんだ。たいがい、私が勤務に入るときには、すでにルンちゃんが保育室にいる。ルンちゃん、
「あ~!、コトリ先生(←私のこと)、マスクしてない~!」
マスクをしていない大人が目の前にいるというのが新鮮だったようだ。「やだ、あご出すな、口出すな~」と自分の手のひらで私の顔を隠そうとする。なんか、私のほうも卑猥なものを、うっかりさらしてしまったような気分になった。
そうなのだ、ノーマスクで接することが、すごく生々しいことのように感じるのだ。
「なんで、マスクしてないの?」とルンちゃん。
「もう、マスクはしなくてよくなったんだよ」(←とっさに出た私の説明)
「だって、○○先生も、△△先生もしてるよ~」
そうなのだ、まだ私以外の先生方は相変わらずマスクだ。私はそっと聞き耳を立てた。ほかの先生はなんて答えるだろう?
「あたしは花粉症なの」と○○先生。
えええ~~~~!!???。これには驚いた。
てっきり、『目に見えないこわ~いウイルスがただよってるから、マスクははずしちゃいけないのよぉ~』とか説明するのかと思った・・・。そうでしたか、花粉症でしたか。。。
この先生の言葉を翻訳すると、『あたしは、べつに感染云々を議論する気はないけど、みんながはずすんならはずすでいいんだけど、でも、自分が最初にはずしてトラブルのはいやだから、花粉症ってことにして、様子見をしたいのよ。よけいな質問しないで、ルンちゃん!(○○先生の心の声)』という意味に聞こえた。。。
うん、いいですよ、それで。
私もいろいろ考えなかったわけではない。私は曲がりなりにも、保育園看護師である。園の感染対策に関して、はっきりと園長なりに問題を提起し、もうマスクをはずすように他の先生方によびかける、とか。。。しかし、そんなことをすれば、また決定が先送りされる。市役所から何か新しい通知が来たらとか、本社(うちの園はとある株式会社が運営している何軒かのひとつ)の指示を仰ぐとか。で、結局、いつまでも先送り。。。
そこで、私はもう、しれっとはずす作戦にした。だれかがはずしているのを見れば、だんだんにはずす人が出てくるだろう。すでに大多数の人にとって、マスクは感染対策なんてしろものではない。世間体の問題だ。
世間がうるさいから~と思っていたが、そんなにだれも文句は言わないということがわかれば、じゃあ、あたいもはずそう、ということになってくれるだろう。
そう願って、はずしてみた。いや、もう、一日中、爽快な気分である。みんなもお試しあれ♡!
しかし、一日、素顔でいると、時々感じる、生々しさ。時々、おそってくる、『あれ?、おれ、なんか出しちゃいけない、卑猥なものを出してる?』という感覚。ただ、顔を見せているだけなのに。なんという不思議な体験。私もかなり重症だ。この3年間で、いつのまにか感覚がおかしくなっている。
さあ、日常を取り戻しましょう!
今日はこのへんで。