50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

ちょっと幸せな仕事。。。ハッピー♫バースデー。。。

 保育園の仕事というのは、けっこう幸せなものだ。こんなんで給料もらえるなんて、うらやましいなぁ~、と思う方も多いのではないか。

 うちの保育園では、毎月のお誕生会というのはない。だれかの誕生日が来れば、そのたんびにお祝いするのである。

 おやつの時間。園舎に放送が流れる。♫ハッピー・バースデー・トゥ・ユーのメロディとともに『・・・みなさんに、きょうはとってもうれしいお知らせがあります。きょうは○○組の△△さんのお誕生日です・・・』

 で、園長が大きなおちゃらけたシルクハットをかぶって、副園長が大きなケーキを持って、その子のクラスに行くのである。残念ながらケーキは作り物なのだが、ちゃんとろうそくを立てて火をつける。クラスのみんなで、ハッピーバースデーを歌って、フーッと火を消して、お祝いするのだ。。。

 その姿を見るたびに、幸せな仕事だなぁと思う。

 そして、昨日、園長が所用により不在。というわけで、副園長がシルクハットをかぶり、私がケーキを持ってついていくことになった。

 クラスは1歳児クラス。つまり、満2歳の誕生日。まだ、誕生日も、フーッとろうそくを消すというのも、よくわかっていない年齢。。。いたしかたない。まだ人生で2回目だ。それが、かわいい。。。♡

 

 さあ、みんな、しっかりおやつを食べてね。と退散する副園長と私。

 こんな仕事もあるよ、というお話。

 今日はこのへんで。

パトカーが!!!・・・来ない。。。交通安全教室。。。

 昨日は、年に1度の交通安全教室。

 もちろん、メインはこの春から小学校に通う年長さんたちである。交通課のおまわりさんが保育園に来てくれて、信号の見方、横断歩道の渡り方を教えてくれるのだ。

 今年、来てくれたのは、まだ若い男性のおまわりさんひとり。へー、婦人警官と二人ひと組で来るのかと思っていた私。古いイメージなのかな。。。

 園庭が雪解けでグチャグチャなので、エントランスホールで行うこととなった。模擬信号機、と言ってもりっぱな物。歩行者用と自動車用が付いている。床に敷く横断歩道。説明用のフリップ。。。

 ホールには、年長、年中クラスの子が座る。年少、2歳児、1歳児、0歳児も興味津々で見つめている。

 やっぱり、制服姿のおまわりさんが話し出すと、子どもたちのテンションが上がる。

 また、このおまわりさん、子どもたちを盛り上げるのがうまい!。あちこち、保育園や幼稚園、小学校で教室を開催しているのだろう。まずは、交通ルールの説明。子どもたちも大きな声をそろえて、復唱する。「おぉーだんほどぉーをわたります!」・・・。

 さあ、いよいよ、”実技” である。年長さんが、ひとりずつ、横断歩道を渡ってみるのだ。自動車の扮装した保育士も加わる。信号を見ててね。赤の時は、くるまがとおりますよぉ。あ、青になった。車が停まったね・・・

 右見て、左見て、も一度、右見て。手を上げて、はい、キョロキョロしながら渡ります・・・。おー、上手でした。拍手~。

 年長さん、みんな、りっぱでした。キョロキョロしながら、すばやく渡る、というのが、なんだかユーモラスだったけど・・・。もう、小学校に上がれるね♪。年中さんは、二人ひと組で、挑戦。これも、よくできました。年少さん、来年は君たちも参加できるからね!。

 さあ、そして最後はお待ちかね。園庭を見てごらん!。本物のパトカーが停まってるよ、ジャジャーン・・・と、例年ならそうなるのだが、今年はパトカーがいない・・・。

 実は、来た早々、われわれ職員に平謝りだった、おまわりさん。たまたま、車検にかち合ってしまったそうなのだ。今年は、白いワンボックスカーで来ていたのだ。ツートンからじゃない・・・。しかし、パトランプはちゃんと付いている。

 サイレンを鳴らし、マイクでしゃべって見せてくれた、おまわりさん。子どもたち、充分、うれしかったみたいです・・・。ありがとうございました。。。

 

 よかったね、年長さん。これで、また、小学校に上がる準備がひとつできました。

 今日はこのへんで。

雪が降りました。。。今年の雪は・・・???

 めっちゃ、寒い。。。。

 年に1度は雪が降る。私の住む地域は、だいたいそんな感じだ。雪合戦も、雪だるまを作ることもできる。

 昨々夜、雪になった。もちろん、関東一円、大雪注意報だ。

 ところが、朝からは雨。雪は溶けてグチャグチャ。私もノーマルタイヤのまま、おそるおそる出勤してみる。勾配のない太い道だけを選んで走ると、全く影響はない。

 早出の先生たちが、保育園周辺の雪かきをしてくれている。・・・ありがたいことだ。

 地域の小中学校は休校。雪で出勤できない保護者も多い。また、家の周辺の地形によっては、車が出せない、ということもあるのだろう。朝は、お休みします、の電話ラッシュになった。結局、登園してきた園児の数は、半分ちょっと。

 それでも、子どもたち、外で遊ぼうとテンションは高い。しかし、残念。グランドがグチャグチャすぎて、外遊びはなし、となりました。。。そこは、保育士の先生たちはすごい。室内でできる面白い遊びが、それぞれのクラスで始まる。。。みんな、楽しそうでよかったね。

 ただ、子どもたちが雪ではしゃぐ景色を見たかった私はちょっと拍子抜け。。。

 今シーズンの雪遊びは、もう、ないかなぁ。

 ま、こんな年もあるよね。

 今日はこのへんで。

 

鬼が来たぞぉ~~!!!。。。男子たちが可愛い♡。。。

 節分でしたね。

 いや、節分がこんなにも盛り上がるイベントだとは知りませんでした。

 うちの保育園では、この1週間を ”節分ウイーク” として、いろいろ盛り上げてきたのだ。鬼の面を作ったり、絵を描いたり、鬼にぶつける豆(新聞紙を丸めたボール)を作ったり、鬼のパンツ他、関係ある歌を覚えたり、以上児さんには、ひいらぎや鰯の頭を飾る理由まで、年齢に応じて説明している。

 そして、節分には、鬼が来る・・・、と。

 2/2(金)。エントランスホールにどこからか和太鼓の音が響いてくる。。。

 赤鬼、青鬼、登場。2匹が、0歳児から1歳児、2歳児・・・それぞれのクラスの前に現れる。子どもたちは、保育室から出て来て、豆(新聞紙ボール)をぶつけるのだ!。・・・出て来る勇気のある子は(笑)!。

 しかし、鬼のコスチュームがすごい!。全身スーツに、顔もすっぽりかぶるお面。職員同士でも、誰が中に入っているのか全然、分からない。肉襦袢というやつで、体型も、すっかり鬼である。それが、金棒を振り上げてやってくる。。。

 これ、みんな、泣くんじゃないの?、と思ったが、1歳児、2歳児は、勇敢に保育室から出て来て、ボールをぶつける子がほとんだ。先生にしがみついて泣いている子はチラホラ。

 実況の先生がマイクで盛り上げる「みんな、がんばって。鬼さんを追い払うときは、何て言うんだっけ?。鬼はぁ~、そとぉ~・・・」。そんな声も聞こえないほどの、エキサイトぶりだ。

 4歳児、4歳児の部屋は廊下の奥。2匹の鬼が進んでいくと、最後は、大きい子たちが応戦して、鬼はエントランスホールに押し戻され、最後は玄関から逃げていく、という設定だ。

 さすが、4、5歳児は強い、勇敢だ!。と思いきや、泣いてる子もいる。それでも、クラスのみんなのくっついて、ボールを投げている。・・・とうとう、2匹の鬼が後退してきた、いよいよクライマックス!。ここで、園長先生がひいらぎの枝(鰯の頭がついている)を振りかざして登場、鬼は玄関から出て行ったのである。めでたし、めでたし。

 さあ、みんな、落ち着いて、園長先生のお話を聴きましょう。。。

 と、見ると、4歳児男子、A太郎(仮名)が固まったまま、ガン泣きしている。。。よしよし、だいじょぶ、だいじょぶ、がんばったね、私もひざまづいて、その小さな背中をさすってやる。すると、それを見ていた弟のB次郎・2歳児が駆け寄って来る。兄が泣いているのを目の当たりにして、自分も恐怖が呼び覚まされたらしい。。。そのまんま、兄弟を抱いて、よしよしする私。・・・かわいい。。。ふだん、私に向かって、ジジイとか言ったりするA太郎が・・・かわいい♡。。。

 かと思うと、同じ4歳児でも、ほこらしげな男子がいる。「○○(←自分のこと)、△△ちゃん(←同じクラスの女子)のこと、守った!。△△ちゃんの前に出て、鬼にぶつけた!」などと、聞かれてもないのに、私にアピールしてくる。。。

 みんな、かわいい。。。

 伝統行事はいい。

 今日はこのへんで。

保育園でのケガ。。。口唇裂傷。。。その2

 さて。下唇が縦にパックリ割れてしまった、さゆりちゃん(4歳児・仮名)を歯科医院に連れて行く。

 電話で歯科医に言われたとおり、清潔なガーゼで圧迫止血。

 運転は私、後部座席に、さゆりちゃんと担任の先生。先生は待ち時間が長かった場合に備え、絵本を何冊も持ってきている。慣れ親しんだ、大好きな先生が一緒にいること以上に、子どもが心強いことってないのだろう。

 すぐに、さゆりちゃんのかかりつけの歯科医院に到着。医院と言っても、複数のドクターがいて、口腔外科の医師もいるところだ。ここで、さゆりちゃんのお母さんにも合流。

 歯科医師の診断。。。 

 下唇の裂傷に加え、左上の前歯に少しグラつき。上の歯茎にも傷があり、上唇小帯が切れている。以上。で、やっぱり設備の整った大きな病院がいいとのことで、紹介状を書いてもらって、日本赤十字の病院に向かうこととなった。

 

 と、ここで、上唇小帯について。新米の保育園看護師である私は初めて知りました。上唇と歯茎がつながっている部分ですが、これはさほど重要な機能はないらしい。さゆりちゃんの場合は、かなり前の方まで上唇小帯がくっついているので、いずれ切っ手あげなければならなかった、という。・・・へえ、そうだったんだ。気になる方は、「小児」「上唇小帯」ぐらいでググってみてほしい。

 

 さて、日赤に到着。

 ここでも、数十分、待たされたのだが、さゆりちゃん、グズりもせずに絵本を読みながら待っていることができた。ホント、えらいんだ、さゆりちゃん。

 ようやく、診察、治療。

 まず、アゴのレントゲンは異常なし。下唇の裂傷は、7針縫合。1週間で抜糸できる見込みとのこと。(ちなみに唇には溶ける糸は使わない。溶けるまで、1ヶ月くらいかかるし、かえって化膿するリスクがあるのだそうだ) 唇のしわと同じ方向 = 縦に裂けた場合は、傷も目立たなくはなるらしい。ちょっと、ホッとする。そのほかのことは、経過観察でよい、とのこと。

 

 翌日は、下唇のカサブタが痛々しかったが、それもドンドンきれいに治っていった。。。

 気になるのは、ぶつけた左上の前歯のグラつき。抜けちゃう可能性もなくはないらしい。・・・その可能性はかなり低いようなのだが、歯科医は ”だいじょぶ、抜けませんよ” とは絶対、言ってくれない。次回の診察で、歯科医師のOKが出るまでは慎重に。。。

 というわけで、今、しばらく、さゆりちゃんは前歯で噛まないように、給食はやわらかいもの、大きいものは刻んで提供している。

 早くおせんべいも、バリバリ噛めるようになるといいね、さゆりちゃん。

 

 今日はこのへんで。

保育園でのケガ。。。口唇裂傷。。。その1

 いきなり、ドキッとする漢字である。

 くちびるが、裂けた、ということです。

 4歳児女子のさゆりちゃん(仮名)が、担任に連れられて、事務室に入ってきた。さゆりちゃんはボロボロ涙をこぼしている。室内で転んで、床に顔をぶつけたという。『看護師さん、診てください』 見ると、下唇の赤い部分が、上から下まで縦にパックリ割れている・・・。

 「はい、病院、行きましょう!」口唇裂傷なんてものを、私も初めて見たが、これはもう医療機関に連れて行くしかない。すでに出血はほぼ収まっているが、この裂傷は素人にどうなるものでもない。

 『歯科ですか?、皮膚科ですか?』 そう尋ねられて、私も答えに詰まる。そうか、どっちなんだろ?。・・・とにかく、まず、かかりつけの歯科医院に電話してもらう。

 ここで、正解は、やっぱり歯科だと思う。というのは、さゆりちゃんの前歯にグラつきがあったりしないか、口腔内の他のケガもあるかもしれなかったので。泣きじゃくるさゆりちゃんの口を開けてもらって、いちおう、歯に触ってグラつきは確かめたが、歯茎から出血している箇所もありそうだ・・・。

 すぐに、副園長が、さゆりちゃんのかかりつけ歯科医に電話してくれる。ついでに、歯科医師の指示を聞く。清潔なガーゼで圧迫止血をして、1時間後に来い、とのこと。

 この時のさゆりちゃんは気丈でした。。。

 もう泣いていない。唇の縦の裂け目を閉じるように、清潔なガーゼで押さえる。唇は出血もしやすいし、止まるのも早い場所のようだ。

 「きょう、リップ(クリーム)つけてこなかったから、血が出てるの?」と、さゆりちゃん。・・・うん、もっと大変なことになってる。鏡は見ない方がいいよ。。。

 

 こんな時の心得を書いておく。(私があとから、ググったものも含めて)

 口唇裂傷は、とりあえず、清潔なガーゼで圧迫止血。わりとすぐに出血は止まる。「もう、止まったかな?」なんて、がーぜをはずして見たりしないこと。

 たまたま、さゆりちゃんは室内だったが、外で転んで、傷口に砂つぶやらがくっついていても、簡単に取れるもの以外はそのままでよい。痛いから、麻酔なしで取り除くのはムリ。

 歯科医(口腔外科)で総合的に、診てもらう。顔面をぶつけたとなれば、アゴのレントゲンなどを撮るはずである。

 

 こんなところか。

 さあ、歯科医院へ行こう!。

 でも、今日はこのへんで。。。

 

保育園に看護師がいる意義。。。「だいじょうぶ」の威力。。。

 いや、正直に言うと、そんなに・・・、いてもいなくてもいい感じではある。。。

 特に、私のような新米は存在感が薄い。

 だいたい、”保健室の先生” としての役割は、うちの保育園の場合は、園長、副園長が担っていた。私という看護師が来る前は。で、今もそうである。「医務室で休ませましょう」「お迎えを依頼しましょう」「病院へ連れて行きましょう」「今日は、預かるのをお断りしましょう」。すべて、決定は園長先生である。

 実際、私も看護師免許を持っていると言うだけで、2年前まで、ごく普通のサラリーマンだったのだ。まだまだ、初めてのことだらけだ。

 でも、うちの園に来て、早、3ヶ月が過ぎ、先日はこんなことがあった。

 「は~い、○○ちゃん、看護師さんに診てもらおうね。だいじょうぶだよ、って言ってくれるかな?」

 と、担任の先生が3歳児を連れてくる。

 ・・・○○ちゃん、また泣いている。。。ここが痛い、あそこが痛い、というのは、○○ちゃんがすねている時、イヤイヤモードに入っている時のアピールなのだ。実際に子どもは痛みを感じているのだろう。

 「看護師さん、どうですか?。○○ちゃん、ここが痛いって言ってるんですけど」

 芝居がかった口調で担任の先生が言う。○○ちゃんが可愛いお手々を差し出す。

 ・・・もちろん、見た目には何ともなってない。

 私も言う。「○○ちゃん、ここ痛いの?。でも、だいじょうぶだよ」などと言いながら、しばしやさしく手を重ねて、「はい。だいじょうぶだから、おやつ食べちゃおうね。また、痛くなったらおしえてね」

 ○○ちゃんも、もう泣いてない。「よかったね~。看護師さんがだいじょうぶだって」と担任の先生が部屋に連れて帰る。

 私がバイバイと手を振ると、○○ちゃんもニコッとして手を振り返した。

 

 ・・・なんというか、これも、看護師がいるメリットのひとつだろう。看護師が「大丈夫」と言ったんだから、もう安心。。。実際、これは、なかなか侮れない効果なのだという。

 子どもたちも、特に4歳、5歳になると、私が看護師という職種であることを理解しているので、私が保育室に入って行くと、「ここが痛い」「ここが痒い」とかアピールしてきたり、手足の傷を ”見せびらかし” に来たりする、今日この頃である。

 少しずつ、看護師がいる、と言うことが定着してきたようにも思える。

 なんか、くすぐったいような気分だ。

 今日はこのへんで。