50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

50代、人生のカウントダウン。。。

 どこかで、こんなフレーズを聞いた。”カウントダウン”・・・、何の?、そりゃ決まってるだろう。

 人生100年時代かも知れないけど、余生がいくら伸びても、寝たきりの時間がいくら続いてもなぁ・・・と思う。

 誤解しないでね。。。

 老人に生きる価値がないとか、介護度の高い年寄りは社会の厄介者だとか、そんなことを言いたいんじゃないんだよ。

 うん、そうだよ。だれかに何か言いたいわけじゃない。自分に言っときたいだけ。

 亡くなった妻が、余命宣告を受けたとき、ポツンと言った。

「時間は有限なんだってこと、忘れてたよ」

 忘れないようにしよう。つい、忘れちゃうから。

 先日、高校のクラスの同窓会があった。私は行けなかったのだが、いい集まりだったようだ。高校生の息子を連れてきたやつがいて、みんなでその子の進路相談に乗ったそうだ。グループLINEでお互いにありがとうを言い合ってる。みんな、気のいい連中だ。ちゃんと歳をとってるなぁ、と思う。

 昨日は、私よりちょっとだけ若い友人に、孫が生まれた。LINEで幸せな報告が来た。友人もおばあちゃんになった。ちゃんと歳をとっている。

 私には子どもはいないが、介護の問題はもちろん抱えている。多くの50代のみなさんとおなじように。

 世代のリレー、縦の流れの中に自分がいることを感じていれば、その人はちゃんと歳をとっていけるような気がする。

 妻が亡くなってひとりになってから、私は恵まれない子に寄付を続けている。といっても少額だけど。続けているといっても、勝手に引き落とされてるんだけど。国内のと国外のと1団体ずつ。

 国外の方は、プラン・インターナショナルといやつで、私の寄付金が送られる相手が、私の ”チャイルド” という呼称で時々、その子の写真と近況が定期的に届く。もう、6年。私のチャイルドはベトナムの山岳地帯に住んでいる。写真を見ると、だいぶ大きく、たくましくなった。子どもから、青年になろうとしている。

 このチャイルド君と、すっかり老人になった父が、私に年を取らせてくれる。

 ちゃんと歳をとろう。死ぬまでの時間、ちゃんと生きよう。。。

 

 何を書きたいのか分からなくなった。

 今日はこのへんで。

 

らいおん組スーパー、在庫一掃セール。。。いらっしゃいませ。。。

 らいおん組。さすが、年長さんである。。。

 お店屋さんごっこも、ここまでやるとすごい!。

 卒園を間近にひかえた、ライオン組さんたち。今まで遊んでいらなくなった自作のオモチャなど、在庫一掃。小さい子たちに、”売ってあげる” のだそうだ。お支払いは、PayPayか、カードで!。

 朝から、登園の早い年長の子たちは、下級生たちが使う ”カード” を作っている。先生がくれた台紙にきれいなシールを貼って、下級生たちのそれぞれの名前を書いている(年長さんは、みんな平仮名を、ほぼ書ける)。

 朝の登園ラッシュが終わり、お支度が落ち着いて、3歳未満児のおやつ(午前の牛乳)が終わった頃、ライオン組スーパーが開店だ。

 0歳児クラスから、クラスごとに先生に連れられて、”お買い物”。。。

 0歳児、1歳児、2歳児・・・と順番に、年長(5歳児)のクラスに出かけていく。みんな、お客さんにはそれぞれ自分のカードが配られている。「いらっしゃいませ~!」の大きな声。。。

 私ものぞきに行ったが、教室全体の飾り付けも手が込んでいる。しかし、何と言っても、品揃えがすごい!!!。

 紙で作った色とりどりの美味しそうなクッキーやキャンデーが並んだお菓子屋さん。

 でっかい手巻き寿司(中身も入ってる!)を並べたお寿司屋さん。

 ペットボトルに絵の具を溶かしたカラフルなジュースを並ぶジュースやさん。

 手書きの ”恐竜図鑑” 、マジでガチの大作!が3冊並んだ本屋さん。(※ただし、値段は6万円!。作者が売るのが惜しくなって、誰も買えない値段設定にしたのだそうな・・・)

 アンパンマンのキャラクターのメダル屋さん。。。

 それぞれのスタンドの向こうで店員さんが呼び込みをしてる。お楽しみ会で着た衣装まで売っている・・・。

 お客さんで来た小さい子たちは、自分のカードを ”ピッ” としてもらえば、何でも買えるのである。みんな、すごくうれしそうに買い物をして帰って行く。。。

 年長さん、ライオン組スーパー、さすがである。まさかこれほどの品揃えをやってのけるとは・・・。園長先生もびっくりしていた。。。

 0~4歳児まで、商品の入ったビニール袋を提げて満足げである。

 こんな面白い、楽しい、幸せな景色を見られるとは。。。

 さすが、年長さん。もうすぐ、卒園。

 楽しい時間をありがとう。

 今日はこのへんで。

乳歯が抜けたら、どうするの・・・?

 うちの4歳児クラスにスリランカ人の女の子、ランカちゃん(仮名)がいる。黒い肌の目が大きい可愛い女の子だ。給食は何でも食べられるので、イスラム教徒ではないのだと思う。パパは仕事で日本に来たので、日本語をしゃべれるが、ママはしゃべれない。これは、よくあるパターン。子どもたちは、自宅では母国語、保育園では日本語をしゃべっている。

 さて、4歳児のクラスでは、そろそろ、乳歯が抜けて、大人の歯が生えてくる。

 いつものように、給食の時間に(アレルギー食のダブルチェックのため)、私がクラスに入っていくと、そんな話題になった。だれかが、自分の前歯をさわってみせて「グラグラ~」という。私が「もうすぐ大人の歯が生えてくるねー」と応じると、その子はうれしそうに、二~ッと笑った。

 で、一人の子とこういうやりとりをすると、かならず、他の子たちもいっせいに、私に向かって自分の話をし始める。ピーチクパーチク・・・かわいい、かわいいけど、私は聖徳太子じゃない・・・。「○○ちゃん(←自分のこと)も、ここ抜けた~」「△△くん(←自分のこと)の、にいに(←兄のこと)はね・・・」・・・。

 ひととおり、みんな、聴いてあげて、私がクラスを出ようとすると、ランカちゃんが袖を引っ張った。なあに?と聞くと、私の耳元に口を寄せてこう言った。

 「歯が抜けたら、ピローの下に入れておくとね、妖精が持ってっちゃうの。かわりに、プレゼントをくれるよ」とランカちゃん。お目々をキラキラ、くりくりさせて、素敵な秘密を教えてくれた。

 へー、スリランカではこう教えるんだろうか。。。それとも、ランカちゃんのパパ、ママの創作だろうか。

 そう言えば、日本では、乳歯が抜けたら、下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下に投げるといい、と私が子どもの頃は教わった。これって、全国的なんだろうか?。みんなに聞いてみたくなったが、給食が始まってそれどころではなくなった。

 しかし、考えてみれば、「下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下」は平屋の旧日本家屋のイメージだ。投げた歯が、藁葺きの中や縁の下の暗闇に消えてしまわないことには、なんだか、おまじないという感じがしない。枕の下に入れておいたのを、そっとママが持って行って、プレゼントを置いていく方が、子どもにはうれしいかな、とも思う。。。

 乳歯が抜けたら、みなさんは、どんなふうにしてますか?

 今日はこのへんで。

きょうは落語&朗読カフェ。。。レンタルスペースにて。。。

 久しぶりに落語のことを。。。

 1月から、落語&朗読カフェというのを始めた。これは、月に1回、カフェを開いて、そこで落語やら朗読やらのパフォーマンスをやってもらおう、というものだ。

 月イチというのは、レンタルスペースを借りるのである。

 そこは、レンタル料も格安、調理器具や食器類もあらかた揃っている。ここで、友人たちと私がカフェをやる。私は珈琲を淹れる。

 開店時間は、4時間くらい。レンタルには、昼の部と夜の部がある。今日は夜の部を借りているので、17時開店だ。

 で、開店時間中に落語サークルの仲間にパフォーマンスをしてもらう、という企画だ。

 今日は私も落語をやる。着物姿で珈琲を淹れ、時間が来たら、出囃子のCDを流し、店の奥の即席高座に上がる・・・。

 アマチュアパフォーマーによる落語&朗読カフェ。。。っていうか、カフェのスタッフも初心者だ。

 本日で2回目の開店。まだまだ、どうなっていくのか分からない。そもそも、こんなカフェに需要があるのかも分からない。でも、とらえず、2回目の開店だ。続けることができた。

 だから、書いてみた。

 読んでくださった方、ありがとう。

 店の名前は、落語&朗読カフェゆめすけ。

 

 今日はこのへんで。

保育園に不審者が・・・、でも、訓練です。。。

 保育園というところは、毎月1回、避難訓練をしている。1年に12回、地震、火災といろいろ想定を変えて実施するのだが、今回は不審者対応である。

 ふだんなら、「何時何分に、火災警報器が鳴ります」などと朝礼で職員に知らされているのだが、今回はそれがなかった。

 おだやかな晴天。午前10時過ぎ。園庭では、園児たちが遊んでいる・・・。

 事務室にいるのは、園長、副園長、看護師の私。すると、園長先生が、もじもじと立ち上がった。「あれ、正門のところに、変な人が来てるみたいですね・・・」

 え???。とっさに訓練だとは気づかなかった私、これは、男性である私の出番だろうか・・・。アドレナリンが全身を駆け巡ったが、あわてて、副園長が小声で付け足す。「訓練ですよ」・・・。

 「先生(←私のこと)も一緒に来てください」と園長と2人で園庭に出る。この時点では、どういう想定がなされているのか、まったくわからない私。

 「これ、持って行きましょう」と歩きながら園長先生。これ、と言うのは、園児たちが遊ぶ、50センチくらいのスコップのオモチャである。プラスチックの。。。ええええ???。・・・こ、こんな物で不審者と戦えるの???。しかし、園長先生は大真面目である。

 門まで行くと、全身クロずくめのいかにも不審な人が待っている。フードをかぶって、マスクにサングラスだ。性別不詳。

 「どうなさいました?」と園長。不審者はしゃべらずに、ウロウロしている、傘を振り回す。・・・しかし、近所の人がマジで110番しないように、背中には大きく『訓練中です』と紙が貼ってある。

 園長は不審者を刺激しないように対話を続け、私に110番するように言った。ちゃんと、それぞれの役を演じきろうとする2人。さすがである。私には職員の誰が不審者に扮装しているのか分からない・・・。ようやく、他の先生も訓練がひっそりと始まっていることに気がついて、子どもたちを園舎内に避難させた。別の先生が長い柄のホウキを持って応援に来る。ホウキの方がまだ少し武器らしい・・・

 園舎の中では、子どもたちがひとかたまりになって、カーテンを閉め、電気も消して、先生たちと静かに隠れていた。みんな、えらい!。これは、セオリーなのだそうだ。不審者は、子どもに興味がある、園舎の中の子どもを見て興奮させないように、カーテンを引くなどするのだそうだ・・・

 

 まあ、そんなこんなで、

 うちの保育園でも、初めての不審者対応訓練、無事に終わりました。

 子どもたちも、泣き出すほど恐かった子はいなかったようで、「わるいひとがきたんだよぉ」と少し興奮気味に話していた。

 ちなみに、うちの園にも、刺股さすまた)は事務室のすみに置いてある。2001年の大阪府の小学校の児童殺傷事件を機に全国に広まったものだ。しかし、保育園は女性の職場でもあり、不審者に取り上げられてしまう棄権の方が高いということで、使う想定にはなっていない・・・。

 現実に、頭のおかしいのが突入してくるような事態を想定すると背筋が寒くなる・・・。

 不審者対策、大切です。

 今日はこのへんで。

ハチミツ。。。乳児ボツリヌス症のこと。。。

 さて。

 昨日の続きである。0歳児にハチミツをたべさせてはいけない、という話。

 ちょっと、ググってみた。いったい、どのくらいの頻度で、ハチミツを食べた0歳児が、”乳児ボツリヌス症” を発症しているのだろうか?。

 「乳児ボツリヌス症」「事例」、くらいのワードでググってみる。国立感染症研究所の記事が出て来るので読んでみる。。。

  そもそも、厚生省が「乳児にハチミツを与えちゃダメ」と通知を出したのが、1987年である。以来、ハチミツを食べて乳児ボツリヌス症になった赤ちゃんは、2017年にたったひとりだけだそうな。・・・へー。。。

 11ヶ月の子に、ジュースを飲ませたが、その成分にハチミツが入ってたのだそうな。。。で、適切な治療で、その子は無事に治ったらしい。この病気の死亡率は1%だそうな。

 ふーむ。

 少な!と正直、感じた私だが、やはり、これはゼロを続けたいものだ。ちょっとした心がけで防げるものである。いわゆる、”コロナ脳”の人が、極端な、ほぼ意味のない感染対策を叫ぶのとは別の話だ。

 ちなみに、ボツリヌス菌はそこらじゅうにいる細菌だ。井戸水の中にもいるらしい。これは、ゼロにはできないな・・・。なので、日本で、すべての乳児ボツリヌス症を累計すると、20を越える事例がある。世界では、アメリカを中心に1,000例以上の報告があるという。。。(ちゃんと症例報告されてない、あるいは原因解明できてない国もあるんだろうな・・・)

 で、日本では、そのうち、ハチミツに起因するのが、たった1例というわけだ。

 やっぱり、啓発をおこなった効果なんだろう。。。

 赤ちゃんにハチミツはダメ。ほぼ、お母さんたちの常識である。ただ、相手は加熱、加工してもなかなか死なない、芽胞形成菌。お菓子やパン、食品の成分までよく確認をしたいものである。

 1歳になれば、腸の中の細菌環境が整って、ボツリヌス菌は負けてしまうようになるのだ。離乳食を食べて、0歳児のおなかのなかに健全な細菌たちが居座ってくれるまでの辛抱。。。がんばれ、赤ちゃん!。お母さん、お父さん!

 

 今日はこのへんで。

 

 

ハチミツが・・・入ってた・・・・!?。離乳食。。。

 先日、栄養士さんから聞いた話である。

 1歳未満のお子さんには、ハチミツをあげてはいけない、というのがある。あるお母さん、離乳食としてパン粥を作ったのだが、その食パンの成分表に「はちみつ」との記載があった。

 このお母さん、1歳未満はハチミツはダメ、とは知っていたのだ。だが、ここで、迷った。食パンができるまでには、当然、オーブンの中で焼かれるのだから、ハチミツの何が恐いのかは忘れてしまったが、火を通してるから大丈夫だろう・・・。と思いつつも、ちょっと不安。で、お母さんは友人の栄養士に電話をしたのであった・・・。

 グッジョブ。。。

 ハチミツは加熱された食品でも、0歳児にあげてはいけないのです。

 ボツリヌス菌がいるかもしれないのです。

 このボツリヌス菌。増殖するときに、毒素を放出する。迷惑なやつである。その毒素が恐いのである。で、このボツリヌス菌、大人の場合は、体内に入っても、他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、問題になることはない。しかし、乳児の場合は、腸内細菌の環境が整っておらず、ボツリヌス菌が増えて毒素を作ってしまう。。。これが、乳児ボツリヌス症。ほとんどの場合、適切な治療により治癒するが、まれに亡くなることもあるのだそうだ。死亡率1~2%くらいらしい。

 このボツリヌス菌は、芽胞形成菌なのです。

 乾燥したり、暑かったり寒かったり、環境が過酷になると、芽胞という状態に変化するのである。何というか、(私のイメージでは)、頑丈な殻に守られた種子に姿を変えて、じっと耐え忍ぶのである。この芽胞の状態になったものを殺菌するのは容易ではない。ふっくら焼き上がったパンの中にも、この芽胞はいるかもしれないのだ・・・。で、再び、適温、適湿の環境になれば、発芽してふだんのボツリヌス菌の姿に戻り、悪さをするのである。

 実はこの芽胞形成菌は、ほかにも食中毒でよく耳にする、ウェルシュ菌などもそうである。加熱されても芽胞になって耐えてしまう。で、冷めるとやがて発芽し、ふだんの姿に戻るのである。。。もちろん、ふだんの姿に戻ったところを、すかさず加熱すれば殺すことができる。間欠殺菌法というやつで、2度、3度加熱する製法が伝統的に行われている菓子類もあるのだそうだ。

 

 ・・・うーん、1歳まで・・・。がんばれ腸内細菌。。。

 以上、きょうは小耳にはさんだ豆知識。。。

 今日はこのへんで。