誰にとって?。ゼロ歳児、そして私にとって、初めてであった。
でも、ゼロ歳児は緊張しない。緊張していたのは、私だけである。
歯科検診の前日、私は園児たちの健康票(内科検診や歯科検診の結果を記録する用紙)の準備やらをしていたのだが、その時まで、園の契約した歯科医師が、歯科衛生士さんと一緒に来るものと思っていたのである。
歯科医師はひとりで来るのだそうな。
じゃあ、あれは?。あの、歯式、とか言うの?(わかんない人はググってね♫)。歯科医師が謎の呪文みたいなのを早口で言って、それを書き込むのは誰がやるの?
「前の看護師さんは、やってましたよ」と園長。
・・・前の人がどうだろうが、私は知らない。左上の何とかがCの何チャラ、とか言われてもちんぷんかんぷんである。あわてて、YouTubeで一夜漬けをする。
しかし、考えてみれば、乳歯は全部生えても、20本である。それを、左右上下に4分割、それを前歯から奥歯にABCDEと呼ぶだけである。
なので、上の歯を、右の奥歯から左の奥歯まで、順番に、
→ E D C B A A B C D E →
と診断していく。これは、患者の歯を正面から見ている図なので、左右反対だ。
で次は、左下の奥歯から、右下の奥歯まで、下の歯列はこの順番、
← E D C B A A B C D E ←
このように、必ず、患者の右上の奥歯から、右下の奥歯まで、時計回りに診断していくのだ。
で、
そこが、虫歯ならC、健全歯なら/(斜線)、処置歯は○。ちなみに喪失歯は△だが、乳歯には使用しない。そのほか、サホライド塗布歯(虫歯の進行止めの薬)が塗布されている歯はサ、シーラント処置歯はシ、とかあるらしいが、細かいことは気にしない。
歯科医師が「この子、Eはありません。右上のDから反対側のCまで健全、DがC。下はDからDまで健全」
なんて言うことになる。これは、この子はまだ一番奥の乳歯が生えてなくて(つまり全部で16本しかない)、左上の奥歯が虫歯です、という意味だ。
・・・ついてきてますか?、だいじょぶ?。
はい。いよいよ、本番当日。
歯科医師が親切な先生で助かった。あたふたする私に、ちゃんと教えながらやってくれた。
で、やってみて分かったのだが、保育園児に虫歯なんてそんなに無いのだ!!!
40人の園児に、虫歯があった子は3人!。のべ、4本!!。
(ちなみに、C(虫歯)の段階は極めて浅い。ほんとはCの0~4まで段階があるのだが、Cとのみしか先生は言わない。)
へー!、と思ったのは、ゆ合歯。これは、並んだ歯がくっついて生えてきてることをなのだが、2,3人いました。あと、歯って、たまに順番に生えてこない時もあるのだ。前歯から奥へと順に生えるのがふつうなのだが、1本飛ばして、その隣が先に生えてきている子も2,3人いた。
あとは、みんな健全歯。。。
斜線を引っ張っとけばOK。
・・・フッフッフ。意外と簡単だったぜ、初めての歯科助手。。。
泣き叫ぶ子もほとんどなく、みんなよく頑張りました!。
今日はこのへんで。