私には大きなホクロがあった。過去形である。
右のこめかみというか、耳の上、直径10.3mmのが。10年以上をかけて少しずつ大きくなったような気がする。痛んだりするわけではないが、ちょうどメガネのツルが当たる所にあるので、最近、ひどく気になってきた。
保育園の子どもたちに、時々、「これ、なあに?」と聞かれたりする。ボタンのように押そうとするので、「ダメ。これ、核の発射ボタンだから」と答えていたが、みんなポカンとしている。
で、平日休めない私は、土日もやっている、保険の効かない美容整形のクリニックに行ってみることにした。
まず、医師がノギス(←ググってみんさい)のような物で直径を測る。10.3mm。「この大きさだと、手術で切開して取って縫い合わせるか、レーザーで削り取るか、どちらかですね」と言われる。メリットデメリットを聞くが、あまり違いは無いように思える。どっちみち、髪の毛で隠れる位置だし。(あと、オッサンだし、55歳だし、美容とか関係ないし)
手術、つまりメスで切開するには、血液検査とかしなくてはならないので、今日はできないそうな。
じゃあ、とレーザーですぐ取ってもらうことにした。ホクロ取りって直径によって施術料金が設定されていて、私の大きさだと4万いくら!高!と思ったが、そんなに何度も記帳な週末に通院はしたくない。
で、レーザー室へ。医師と看護師。あと、見習いらしい若い医師が2名見学している。…うーん、若手の医師が、楽で儲かる美容整形に進みたがるのは本当らしい。
横になって、瞼の上に何やらレーザー光線を防御するアイパッチみたいのを載せられる。申し訳何されても見えない。ホクロ周辺に麻酔注射。「この注射だけ頑張ってください」と言われて、どれだけ痛いのかとおののいたが、大して痛くない。チクチク。すぐに感じなくなる。
機械音がしてレーザー照射開始。
すこーし焦げっぽい匂いがした気もする。何度か照射を止めて、何やらホクロのあたりをゴリゴリ擦られている感じ。また、照射。これの繰り返しで、正味、10分もかからなかっのではないか。あっさり終了。
起きると、すでに傷口にはガーゼを当てられて保護されているので、どうなってるのかは見えない。1週間後に経過観察に来ることになった。自宅でするケアは、翌日の晩から、1日1回、傷口に軟膏を塗ってくださいというだけだった。
うーん、とにかく、あっさり終わった。長年気にしていたものが、あっさりなくなった。
医師に言われた通り、今夜、ガーゼを剥がして、傷口を覗いてみよう。
美容整形のクリニック、きれいで、ちゃんとしていたような気がします。が、皆さんは、まず普通の皮膚科に行って、保険が効くかどうか確認されることをお勧めします。
高いから。
今日はこのへんで。