50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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「うちの猫がいなくなった」を観た!!!

 今日は、ミュージカルを観た感想文です!

 と言っても、YouTubeで観たんですけど。。。

 葛飾区ミュージカル大賞受賞作「うちの猫がいなくなった」。葛飾シンフォニーヒルズにおいて、生オーケストラで上演されたすごい作品だ。2年間にわたって上演されたそうだが、YouTubeで観られるのは、平成17年の公演。

 脚本は、丸山比朗(本名:浜口恵美子さん)、主にテレビ、映画で活躍されている方だ。なぜ、今、それを私が観たのかというと、脚本家の丸山比朗さんのシナリオ・ワークショップに参加させていただいたのが、ご縁だ。私も年に1本、市民ミュージカルを書いているので、ぜひ、脚本を読んでみたいとお願いしたら、快諾してくださり、ついでに、上演時のYouTubeも残ってるよ、と教えていただいた。

 とっても、面白い、感動的な、そしてかわいい作品でした。

 物語は、絵描き志望の若い女性さくらと、猫のトラを基軸に進められる(さくらとトラ、葛飾だ♡)。5年前、臆病で泣き虫のさくらのもとに現れたトラ。さくらはトラと出会ってから、なぜか猫語が話せるようになった。。。物語は、寓話的な、ファンタジーのテイスト。家出した猫を探すのを専門としている”探偵”も出てくる。この探偵の愛猫は”ヒャッケン”(←内田百閒から取っている♡)。

 タイトルの通り、登場する街の人々の猫がいなくなってしまうのだ。その事情はさまざま。猫と飼い主の関係も様々、愛情の形もさまざま。探偵と、猫語を通訳できるさくらが猫探しの中心となる。

 ある日突然いなくなる猫。初めて、自分の愛情を振り返ってみる飼い主。。。

 新婚ホヤホヤなのに、妻が猫好きすぎて、猫に嫉妬する夫。なんてのも出てくる(私はこのエピソードが気に入りました!)。猫にごまかしはきかない。探偵ですら、猫捜索の途中で、相棒ヒャッケンに愛想を尽かされて、去られてしまう。猫ロスに打ちひしがれる人間たち・・・。

 劇中の音楽もすごい。生オケ。ステキですね♡

 もちろん、最後はハッピーエンド。それぞれ愛猫と再会する飼い主たち。

 そして、トラはさくらのもとを旅立って行く。さくらはもう大丈夫だからと。。。

 

 さすがプロ!の作品でした。

 最後の歌の歌詞に、

『誰でも心に大切な猫を飼っている もしもいなくなっても あきらめて窓を閉ざさないで 探そう 一緒に 失った大切なもの 草の間 戸棚の中 木の下 屋根の上』

という一節がある。

 この作品の「猫」というのは、比喩的な表現だ。猫アレルギーで猫なんて飼わないよというひとにも、ちゃんとメッセージが届く。

 私も猫は飼っていない。好きだけど。いつかいなくなってしまうもの、失ってしまう大切なもの。私にとっての猫は、何だろう?。観終わって、今、そんなことを考えている。

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 今日はこのへんで。