50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

そろそろ『芝浜』。。。

 どーもー、千葉家夢助でございます!

 今日は落語の話です。夢助は、私の芸名。私は落語研究会『縁(えん)』に入会させてもらって、1年になる。まだまだ落語でも新人である。いわゆる素人落語会、アマチュア落語会とか社会人落語会とも言うが、こういう集まりは全国にたくさんあるものです。ぜひ、このブログ読んでくださった方、ご自分の近所の落語会を見つけてください。

 私の所属する『縁』はアクティブな会員が10人くらい、月に1回の定期の落語会に加え、出前寄席ということでデイサービスや地域のイベント、今年は小学校寄席(これは授業なのです!)も行っている。何より私がここに入ってよかったなと思うのは、会員の雰囲気が和気あいあいなところ。年齢層も上は80代、下は30代まで。(惜しい!20代はいない。しかし、決して落語は年寄りだけのものではない!)

 

 さて、今日のブログのタイトルにある『芝浜』。ご存じの方は落語好き。

 古典落語のネタは何百とあるが、その中でも大ネタ中の大ネタ。人情噺、ほろっと泣けて感動する話。それが、芝浜。YouTubeでいくらも出てくるので、ぜひ聴いてみたほしい。

 この芝浜、ラストシーンが大晦日の夜なのである。落語会に毎度来てくれるお客さんも、この時期になると、そろそろ『芝浜』が聴きたいね、なんて言ってくださる。

 ざくっとあらすじを書いてみる。

 魚屋の熊さん、腕はいいのに、酒に溺れて仕事をしない。もう家計は火の車。女房にさんざん言われて、熊さんもようやく酒をやめると約束。しかし、久しぶりに芝の魚河岸に行って、浜で大金の入った財布を拾ってしまう。『しめた!これでしばらく遊んで暮らせるぜ!、さあ祝い酒だ~』とまた酒を浴びるほど飲んで寝てしまった熊さん。かしこい女房は、財布のことをすべて酔って見た夢だと言いくるめてしまう。。。そこでやっと熊さんが改心する。『財布を拾う夢を見て喜んだなんて、俺は自分が情けねえ・・・』さあ、それから、人が変わったように働き者になった熊さん。3年がたって、すっかり暮らし向きも良くなった。

 大晦日の晩に、女房が打ち明ける。『あの財布は、実は夢じゃなかったの。ほら、ここにあるよ。落とし主が出なくて、お上からお下げ渡しになったよ。今までだましていてごめんなさい・・・』夫婦泣き笑いの良いシーン。増上寺の除夜の鐘が聞こえる。

 女房が熊さんに、久しぶりに酒をいっぱいつぐ。それを飲もうとした熊さん、しかし、湯飲みを持つ手を止めて、

 『よそう。また夢になるといけねえ』(落語家が深々とお辞儀をしておしまい)

 

 どうでしょう?。私の下手なあらすじで伝わったでしょうか?

 実によくできた、コンパクトなほっこりするお話なのです。

 ただ、この『芝浜』、プロの落語家の世界では、”そろそろ”やってみようか、なんて気軽にできるネタではないのです! 真打ちになって、芸に脂がのりきって、満を持して挑戦する、そんぐらいの大ネタなのです。YouTube観てください、芝浜やるのは、大師匠、名人と言われた人ばっかりです! おそれおおいネタなのです!!!

 

 ・・・うーん、でも、いつか演ってみたい、『芝浜』LOVE♡!!!