50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

天国に一番近い職場。。。

 たまには、こんな時もある。

 素晴らしい五月晴れの日。2歳児クラスの午前のお散歩。

 暑くもなく寒くもなく。私は半袖のポロシャツにエプロンだが、風が涼しくて心地良い。 

 うちの園は、駅チカの団地群の一角にある。周囲はどこまでも、URなどの集合住宅で、あちこちに小さい公園が散在している。緑が多いエリアだ。まあ、人口密度を考えれば多いとは言えないのかも知れないが、地図の上では、ほぼ、団地と緑しかない。。。

 静かなエリアだ。公園がいくつもあっても、人は少ない。午前中はどこに行っても貸し切り状態だ。たまに他の園とかち合うが、そんな時は行く先を変える。

 今日の目的地は『電車公園』。もちろん、正式名称ではない。その公園からは、高架を走る電車がよく見えるのだ。園児たちは、特に男子は、電車好きだ。何分かおきに電車が通ると、「でんしゃ」「でんしゃ」と見送っている。

 園児は9人。往復の距離は大したことないが、まだ全員、自分で歩き切らないので、散歩車にも2,3人乗せて行く。先生はなんと3人もいる。要加配の児が2人いるので、妥当な数だが、それでも9対3はホッとできる。

 電車公園は、緑に囲まれてちんまりとある。遊具は複合的なやつがひとつだけ。滑り台は高くはないが、傾斜が急に作ってあるので面白い。垂直に落ちるような感覚だろう。

 小さな公園にちった園児たちを見守る。

 こわがり女子が滑り台に挑戦。「せんせぇぇ~!」と必死に手を伸ばして来る。滑り台は、おとななら充分に手が届く高さなので、最初は脇から手を取って滑らせてあげる。。。何度目からは、自分でレールに手を置いて滑らせる。「だいじょぶだよ。シューっておいで!」・・・シュー!。「○○ちゃん、できたね~、ひとりで滑れたね、すごいね~」。たっぷりほめてあげる。さあ、こうなるとエンドレスだ。何度でも「せんせぇ、みてて!」と繰り返す。そのたんびに、ほめてあげる。

 もちろん、他の子にもつねに目を配る。雲梯のような輪くぐりをしている子。花や草を摘んでいる子。樹木の回りで、何か拾っている子。地面に座り込んで砂いじりをしている子。

 園児を見守りながら、何かあれば、すぐに駆けつける態勢でいるが、今日は平和だ。

 電車が来る。

 電車好きボーイズが、遊びをやめて、見送っている。「でんしゃ」「でんしゃ」・・・。青い空をバックに、高架の上を、電車が走り過ぎていく。

 

 なんか、天国みたいだな。と思う。

 妻もここにいるのだろうか。

 今日はこのへんで。