昨日の続きを書いています。
映画ドラえもん『のび太と空の理想郷(ユートピア)』の感想です。
!!!ここからは、ネタバレになります!!!
これから、観るというひとは読まないでね。
「誰もが優等生になれる」。それがユートピア。ボクも優等生になると決意したのび太は、ユートピアを探しを始める。そして、ついに、ドラえもんとのび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの一行は、それを見つけてしまう。ここで暮らせば、だれでも優等生になれるのだという・・・
時空を超えてさまようパラダピア。その空飛ぶ人工都市には、400人の人々が住んでいる。なぜ、ずっと見つからなかったの?。なぜなら、パラダピアは、悪者から逃れるために、その姿を隠し、時間と空間を移動し続けている。(日本の竜宮城伝説の正体も、たまたま、7世紀の日本の海底に移動したパラダピアの目撃譚だった、というお約束もあり!)
しかし、その悪者こそが、本当は正義のタイムパトロール。実は、パラダピアを支配しているのは、とあるマッドサイエンティスト。住民は、怪光線を浴びせられ、心を失い、ただ操り人形のように暮らしている。つまり、博士が発明した怪光線によって、洗脳され、心を失うと、誰でも”優等生”になれてしまうのだ。
やさしく、温厚になったジャイアンとスネ夫。。。パーフェクト小学生だ。しかし、なぜか、のび太には、光線の効果がんかなか現れないのだ(笑)。ひとりだけダメ小学生のままでいるのび太。さすが、のび太、タフである。そして、ドラえもんもロボットなので、光線は効かない。
ついに正体を現したマッドサイエンティスト。のび太&ドラえもんの命がけの戦いが始まる。洗脳された人々をここから助け出して、どうにかして、タイムパトロールに通報するんだ・・・。
というストーリー。ユートピアのお話、というより、洗脳のお話。
心をなくすな、君には心があるはずだ、自分の頭で考えるんだ。そんなメッセージを受け取りました。
パーフェクトネコ型ロボット VS ドラえもん。この2人も心を持っている。
みんな、乱暴だったり(ジャイアン)、意地悪だったり(スネ夫)、ちょっぴり頑固だったり(しずかちゃん)、そんな凸凹があっていいじゃないか。欠点もあるのが人間じゃないか。そんなメッセージを受け取りました。
ボクはのび太だ。自分のしたいことをして、したくないことはしない、怠け者ののび太だ!。(←セリフは、正確ではありません。うろ覚えです。念のため)
ラスト。のび太とドラえもんの必死の訴えが、ジャイアンたちの心を目覚めさせる。名台詞「のび太のくせに」。。。ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんも戦いに加わる。もう、百人力だ!
今回も、タイムパラドックスのおしゃれなネタが仕込んであります。それは、さすがに観た人だけのお楽しみ。21世紀の現代を、青い虫にされて飛び回っていたドラえもん・・・♡
物語の中では、心がある、心を失っていない、自分の頭で考える、とはどういうことか?という問いが投げかけられる。そして、この映画では、「したくないことはしない!」という言葉が強調されていたように思うのだ。
みんな違って、みんな良い。だから世の中は面白い。というおきまりの模範解答に加えて(セリフは正確には覚えてないですが)、この「したくないことはしない」んだというフレーズが、なぜだか、しっかり繰り返されていたように思うのです。・・・私だけ???
監督や脚本家は何を思って、この作品を作ったんだろう。
ネタバレを書いておきながら、やっぱり、観てください。。。オススメです。
今日はこのへんで。