50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

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映画ドラえもん『のび太と空の理想郷(ユートピア)』を観た!(1/2)

 この週末、映画ドラえもんのび太と空の理想郷』観てきました。

 私は、藤子不二雄ファンだ。特に『ドラえもん』はリアルに連載を読んでいた世代だ。たしか、私が小学2年生の時に、一度、『ドラえもん』が終わった(単行本6巻)。22世紀に帰ってしまったのだ。しかし、読者である子どもたちの期待に応え、ドラえもんは帰ってきた。そして、藤子F先生が亡くなってからも、作品は引き継がれている。。。偉大な作品だ。

 よく『人生で大切なことは、全部、○○から学んだ』っていうフレーズがあるが、私の場合は「藤子不二雄」だ。

 

 ちょっとだけ、感想を書きます。

 でも、作品の感想というよりも、なんだか、今回のストーリーとは関係ない、いわば前置きの部分が妙に新鮮だったのだ。。。

 冒頭の小学校の教室のシーン。休み時間、いつものメンバーが話している。のび太、しずかちゃん、スネ夫ジャイアン出来杉くん。みんなでユートピアの話題で盛り上がっている。そこへ、先生が入って来る。みんなは、さっと席に着いたが、のび太だけは先生に気づかない。先生の雷が落ちる・・・。すごく、新鮮。今時の小学校の先生は雷落とさないだろう。

 放課後、のび太は、ジャイアンスネ夫に、むりやり野球のメンバーに入れられる。もちろん、のび太は、三振にエラー連発。ジャイアンにぶっ飛ばされ、スネ夫に笑われる。・・・おいおい、このジャイアンの暴力、コンプライアンス違反じゃないの?とへんなところが気になる私。

 のび太は、テストも宿題もない、乱暴なやつ(ジャイアン)も意地悪なやつ(スネ夫)もいないユートピアに憧れる・・・

 『ドラえもん』のキャラ設定、というか世界観はそのまんまだ。

 で、さらに新鮮だったのが、のび太の暮らし。

 すごく良い暮らししてるなーって、びっくりしました。

 私にとっては、ほとんど物心ついた頃から、ずーっと見続けている、のび太の家。その設定が、忠実に引き継がれているだけなのだが、今の私が見ると、その豊かさが新鮮だ。びっくりした自分に、2度びっくりした心境だ。

 のび太が経済的にも、家族の愛情という点でも、すごく満ち足りた環境に育ってるんだなぁーってとこが、妙に強く印象に残った。のび太が住んでるのは(東京の世田谷区という設定は置いておくとしても)、庭付きの一戸建てだ。2階建て、自分だけの子ども部屋がある。昭和の設計だけれど、間取りも広々としている。

 で、学校から帰ると、専業主婦のママが出迎えてくれる。(あ、べつに、専業主婦が良いとか悪いとか言いたいわけではありません。のび太は、ちゃんと親に保護され、世話してもらえている、ということです。念のため。)これも、ずーっと見続けてきた、のび太の家庭の設定がそのまま描かれているだけだ。

 ママはのび太の成績が悪いとヒステリックにガミガミ怒る。そこで、のび太はひどい点数を取ったテスト用紙をどこに隠そうか苦心する、といういつもの展開になるのだが・・・。

 最近、言われる「子どもの貧困」とか「ネグレクト」とか、「子ども食堂」とか「孤食」なんて言葉とは無縁だ。なんで、こんなところばっかり、妙に新鮮に感じるんだろう。

 

 なんかね、映画が始まって、まだ前置きの部分で、妙にさびしい気持ちになっちゃったんだ・・・。なんなんだろう、近頃の日本の貧しさは・・・。

 

 さて。

 !!!ここからは、ネタバレになります!!!

 と思ったけど、長くなったので、

 今日はこのへんで。