50代新人看護師、保育園に行く。で、ときどき落語

日々の雑感、お仕事や落語・・・

若者&じいじ。。。♡

 『コトリ先生(←私のこと)も、彼のこと、よろしくお願いしますね』

 ふりむくと、園長先生のとなりに若者が。。。そうだ!、今週は”実習生”が来ているのだ。『○○専門学校から実習に参りました、1年生の△△です・・・』自己紹介も礼儀正しい。好感度高い。

 私は看護師だが、やっぱり実習というのは、看護学生にとっても実習というのは大きなハードルだ。とにかく、やさしく、フレンドリーに接してあげなければ。。。

 しかし、△△君、言葉遣い、態度、実にちゃんとしている。私が彼の歳だったころ、こんなにちゃんとしていただろうか?、していなかった。それはもう100%断言できる。しかも、イケメンだ。。。

 聞き慣れない言葉だが、1年生は”観察実習”なのだという。実際に子どもたちのお世話をする前段階といったところらしい。実習ノートをのぞいてみると、エピソード記録とか書かされている。おお!。看護学生の1年の時に、やっぱりこんなのを書かされた記憶がある。その日、実習現場で遭遇した場面を切り取って、エピソード的に記録するのだ(←そのまんまだ!。しかし、これ以上の説明はできない。私はこの手の記録が苦手だった。正直、何を書きゃいいんだよ?と困惑したまま終わってしまった記憶しかない・・・)。

 お昼の休憩。先生たちがせまい事務室に集まって、△△君の噂をしている。保育園はほぼほぼ女性の職場だ。しかし、こんな光景は初めて見た。ふだんは、ひとりでスマホ見てる先生も参加している。。。

『ちょっと、実習生、19歳だってよ』

『まだ成人式やってないんだよ、信じらんないね』

『なんか学校でも優秀らしいよ』・・・

 どうということない会話だが、なんとなくウキウキしている。老いも若きも ”女子” の会話だ。。。この職場に来て、初めて感じる雰囲気である。すごいぞ、実習生。ビバ、ヤング。

 

 さて、夕方。お迎えが来るまで、自由に遊ぶ時間。

 1歳児が、絵本を持って来る。「よんで~」とか、「よむ~」とか、あるいは無言で、絵本を1冊持ってきて、私の膝の上に座る。私は、周りの子にも見えるように、聞こえるように、読んであげる。すると、他の子も興味を持って寄ってくる。次の子が、別の絵本を持ってくる、今度はそっちを読んであげる。。。

 で、その時は、ポコちゃん(仮名)が膝の上にいたのだが、自己主張ナンバーワンの武闘派、ガンコちゃん(仮名)が絵本を持ってやって来た。『どいて、ここ、ガンコ』。ガンコちゃんが、ポコちゃんを押しのけて私の膝に座った。膝から床に落とされて、泣き出すポコちゃん。

 『あら、ポコちゃん・・・』と、すかさず、リーダー先生がポコちゃんを抱っこしてフォローしてくれた。問題はその次だ。

 『ポコちゃんは、”コトリじいじ”のお膝がよかったのにね~』

 え・・・?。今、”じいじ”って言った・・・?。・・・空耳?。

 『ポコちゃんは、コトリ先生が大好きだもんね~・・・』と今度はしっかり”先生”と言い直すリーダー先生。

 うん、それはうれしいけど、その前に、”じいじ” って言った?。・・・言ったよね?

 

 にぎやかな保育室。空耳かもしれない(いや、”じいじ”と”先生”、聞き間違えないだろ・・・)。しかし、ひょっとしたら、リーダー先生の心の中では、私はすでに、”じいじ” と呼ばれているのかもしれない。あるいは、すでに先生方の間で、私はじいじと・・・

 真相はわからない。

 今日はこのへんで。。。

 ポコちゃん、”じいじ” だじょ~♡。。。